兵庫県立美術館、開幕前の「大橋翠石展」を延期ではなく中止に。「不特定多数のお客様が一定のエリアに集中する」
兵庫県立美術館は、4月18日から同館ギャラリー棟3階で開催予定だった展覧会「明治の金メダリスト 大橋翠石」兵庫展の中止を発表した。開幕前の展覧会が延期ではなく中止となるのは異例だ。
兵庫県立美術館は、4月18日より同館ギャラリー棟3階で開催予定だった展覧会「明治の金メダリスト 大橋翠石」兵庫展の中止を発表した。
同展は、写実的な表現で「虎」を主題とする絵画作品を手がけた日本画家・大橋翠石(1865〜1945)のゆかりの地である兵庫で開催される初の大規模展で、約150点を展示する予定だった。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたり、主催者(本展は神戸新聞社との共催展)は「不特定多数のお客様が一定のエリアに集中することから、お客様の健康と安全を最優先するため、開催中止という判断に至りました」と説明。コロナにより展覧会の開幕が延期となるケースは相次いでいるが、開幕中止は現時点では異例の措置だ。
新型コロナウイルスの感染拡大が継続する場合、このようなケースが今後も発生することが予想される。
なお、同展の第2会場である「明治の金メダリスト 大橋翠石」岐阜展(会期:2020年7月18日~8月30日、岐阜県美術館)は、4月2日時点では開催の予定だという。