東京都が休業要請緩和のステップイメージを発表。博物館・美術館は初期ステップで緩和の方向性
東京都の小池百合子知事が5月15日の定例記者会見で休業要請緩和のステップイメージを発表。博物館・美術館は初期のステップにおいて開館が可能であるとの見解を示した。
東京都知事の小池百合子が、5月15日の定例記者会見で休業要請緩和のステップイメージを発表した。
4段階からなるステップイメージは、現行の外出自粛、施設使用停止、イベント開催自粛といった要請を行ってる現在の状態をステップ0とした。週平均の1日あたりの新規感染者数や、感染経路不明者の割合など、7つのモニタリング指標が一定の基準値を下回った場合、次のステップへ移行する。小池知事は現状の次となるステップ1において、都民の文化的・健康的な生活を維持するうえで必要性の高い施設への要請を緩和するとしており、その例として博物館・美術館・図書館を挙げた。
都が発表したステップイメージでは、博物館や美術館が比較的早い段階で自粛要請の緩和が可能なものとされた。なお、今回の発表内容はあくまで今後のロードマップの骨格としており、より具体的なロードマップは次週に発表するとした。
なお、すでにICOM(国際博物館会議)は新型コロナの基本対策を公開しており、日本博物館協会も「博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を公開している。今後、ロードマップにしたがって博物館や美術館が開館する場合、これらのガイドラインにしたがうことになると考えられる。