愛知の「新・国際芸術祭(仮称)」、芸術監督は片岡真実に決定。初の女性芸術監督
あいちトリエンナーレを前身とする「新・国際芸術祭(仮称)」の芸術監督が、森美術館館長の片岡真実に決定した。同芸術祭にとっては、あいちトリエンナーレ時代から数えて初めての女性芸術監督となる。
「あいちトリエンナーレ」から名称が変わり開催される2022年の「新・国際芸術祭(仮称)」。その芸術監督が、片岡真実に決定した。
片岡は愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大学美術科卒。ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアー トギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より森美術館に勤務。20年より同館館長を務めている。14年からは国際美術館会議(CIMAM)理事を務め、20年より会長。これまで、多数の展覧会を手がけているほか、第9回光州ビエンナーレ(2012)の共同芸術監督や、第21回シド ニー・ビエンナーレの芸術監督(2018)など国際芸術祭での経験も豊富だ。
今回の芸術監督は、組織委員会のアドバイザー会議から示された芸術監督候補者のなかから、組織委員会会長の大林剛郎(株式会社大林組代表取締役会長)が選任した。
選任理由として、「国際的なキュレーター、ディレクターとして豊富な経験と実績を有しており、国際 水準の芸術祭が期待できること」「国内外で美術関係を中心とした豊富なネットワークを有しており、コロナ禍におい ても国内を拠点としつつ、2022年に向けて国際芸術祭の開催準備ができること」「館長などの重責を担っており、適切かつ柔軟な組織運営を行うことができること」「愛知県出身で、地域の状況を把握しており、地域特性を活かした『あいち』の魅力向上・発信が期待できること」「初めての女性監督であり、新たな視点による芸術祭が期待できること」などが挙げられている。