最後の公募となる「写真新世紀」、受賞作品が出揃う。グランプリは11月に決定
今年度が最後の公募となる、新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンの文化支援プロジェクト「写真新世紀」の2021年度(第44回公募)の受賞者が決定。10月16日からは受賞作品展「写真新世紀展2021」が東京都写真美術館で開催され、グランプリが選出される。
新人写真家の登竜門として知られるキヤノンの「写真新世紀」の公募が今年度をもって終了する。その最後となる第44回公募の受賞者が決定した。
写真新世紀は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的としたキヤノンが主催する文化支援プロジェクトで、1991年にスタートし、今年で31年目。これまでの応募者総数は3万5550名(組)に上り、国内外で活躍する写真家を多数輩出してきたが、その公募自体は今年度で終了する。
最後の公募となった今回は、過去最多だった昨年度の2002名(組)を上回る2191名(組)の応募があり、優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名が選出。優秀賞には賀来庭辰、千賀健史、テンビンコシ・ラチュワヨ、中野泰輔、光岡幸一、ロバート・ザオ・レンフイ、宛超凡(ワン・チャオファン)が選ばれた。
受賞者の作品を展示する「写真新世紀展2021」と、昨年度のグランプリ受賞者である樋口誠也の新作個展「super smooth」は10月16日〜11月14日の会期で東京都写真美術館で同時開催。11月12日には2021年度の優秀賞受賞者7名のなかからグランプリを選出するグランプリ選出公開審査会が行われる。
なお、今回の審査員を務めたのは、オノデラユキ(写真家)、グエン・リー(シンガポール国際写真フェスティバルディレクター)、椹木野衣(美術評論家)、清水穣(写真評論家)、安村崇(写真家)、横田大輔(写真家)、ライアン・マッギンレー(写真家)。