グッゲンハイム・アブダビ、2025年に開館目指す。グッゲンハイム財団傘下最大の美術館
2012年にオープンを予定していたグッゲンハイム・アブダビ。その開館が2025年となることがわかった。
2006年にプロジェクトが発表され、当初は12年にオープンを予定していたグッゲンハイム・アブダビ。その開館が2025年となることが、アブダビ文化観光局によって発表された。
フランク・ゲーリーが建築を設計し、約3万平米のスペースを持つグッゲンハイム・アブダビは、グッゲンハイム財団の最大の美術館となる。西アジア・北アフリカ・南アジアに特化したコレクションを展示することで、幅広い視点を刺激し、世界の鑑賞者と交流するためのプラットフォームを提供することを目指している。
グッゲンハイム財団のディレクター、リチャード・アームストロングは声明文で、「この発表は、画期的な新美術館であるグッゲンハイム・アブダビの実現に向けた重要な節目となる」としつつ、次のようにコメントしている。
「アブダビは、国際的な視野を持ち、クリエイティブな経済が急速に発展している、活気に満ちた多様な文化の中心地であり、新しい国際的な美術館の建設に理想的な場所だ。私たちは、この大胆なコラボレーションのパートナーであるアブダビ文化観光局に感謝している。私たちは、将来のグッゲンハイム・アブダビで、美術館のコレクション、プログラム、建物を一般の人々と共有することを楽しみにしている」。
新美術館は、アラブ首長国連邦のアブダビに隣接するサディヤット島の北西端に建設。ルーヴル・アブダビやニューヨーク大学アブダビ校、マナラト・アル・サーディヤット、カルチュラル・ファンデーションなど、アブダビで拡大している文化施設のネットワークの一部となる。
アブダビ文化観光局のチェアマンであるモハメド・カリフ・アル・ムバラクは、「グッゲンハイム・アブダビは、芸術・文化のダイナミックな中心地としてのアブダビの地位を向上させる」とし、「世界の近代・現代美術を展示する地域屈指の美術館として、世界中の芸術作品を公平に紹介するプラットフォームとなる」ことや、「グローバルな近代・現代美術への関心を高め、有意義な文化交流のなかで多様性と包摂性を育むという使命を通じて、市民的な役割を果たしていく」ことに期待を寄せている。