計画発表から16年。ゲーリー設計のグッゲンハイム・アブダビ、2023年に開館か?
フランク・ゲーリー設計のもと、2012年に開館予定でだったグッゲンハイム・アブダビが、2023年にオープンすると予想されている。グッゲンハイム財団傘下最大の美術館となる同館は、草間彌生やラリー・ベルなど、1960年代以降の収蔵品で構成されるという。
フランク・ゲーリーが設計し、当初は2012年オープンを予定していたグッゲンハイム・アブダビが、2023年に開館することが濃厚となってきた。
「Euronews」の報道によると、グッゲンハイム美術館を運営するソロモン・R・グッゲンハイム財団のディレクター、リチャード・アームストロングは、「プロジェクトは順調で予算内で進んでおり、建設工事はまもなく開始される」としており、「巨大な建物であり、かつ一部は非常に複雑。建設には少し時間がかかるはずだ」とコメントしている。
約3万平米のスペースを持つグッゲンハイム・アブダビは、グッゲンハイム財団の最大の美術館となる。2006年に発表されたこのプロジェクトは、当初は12年にオープン予定だった。しかしその後、開館時期を2017年へと延期するも、工事はいまだに開始されていない。
アラブ首長国連邦(UAE)の首都・アブダビに隣接するサディヤット島の北西端の半島に位置する同館は、UAE政府傘下の観光開発投資会社(TDIC)が監修するサディヤット島の文化的複合施設の一部だ。この複合施設には、2017年にオープンしたルーヴル・アブダビや、今後開館予定のシェイク・ザーイド国立博物館もある。
同館のコレクションには、草間彌生、ラリー・ベル、オットー・ピエネ、モニール・ファーマンファーマイアンなど国際的なアーティストを含め、1960年代から今日までに制作された、すべての媒体の作品が含まれている。アームストロングは、「最上階では、ジェームズ・タレル、エルネスト・ネト、もしくはポーランドのモニカ・ソスノフスカなどの大規模かつ興味深い作品を展示することを考えている」としている。