2025.3.28

今週末に見たい展覧会ベスト17。坂本龍一展からDIC川村記念美術館まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展示風景より、坂本龍一+高谷史郎《async–immersion tokyo》(2024)
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もうすぐ閉幕

内藤礼「breath」(タカ・イシイギャラリー 六本木京橋

内藤礼 タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください) 2023
水、ステンレスに塗装 ミュンヘン州立版画素描館「breath」展展示風景 撮影=畠山直哉

 タカ・イシイギャラリー 六本木と京橋で、内藤礼による個展「breath」が3月29日まで開催中だ。

 「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を一貫したテーマとして制作を続ける内藤。2箇所での同時開催となっている本展では、紙に絵具を置き「色彩(生)」が顕れた瞬間に心に沸き起こる純真な驚きと喜びの経験を契機とし、人間の無意識を見つめようとした《color beginning》から始まった平面作品《color beginning / breath》が発表されている。

[タカ・イシイギャラリー 六本木]
会期:2025年2月15日〜3月29日
住所:東京都港区六本木6-5-24
電話番号:03-6434-7010 
開館時間:12:00〜19:00 
休館日:日月祝
料金:無料

[タカ・イシイギャラリー 京橋]
会期:2025年3月1日〜29日
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 3階
電話番号:03-6434-7010 
開館時間:11:00〜19:00 
休館日:日月祝 
料金:無料

「VOCA展2025 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館

展示風景より、宮本華子《在る家の日常》

 平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若いアーティストの支援を目的に、1994年より毎年開催されている美術展「VOCA展」。その32回目となる「VOCA展2025」が、東京都の上野の森美術館で3月30日まで開催されている。レポートはこちら

 今回、VOCA賞を受賞したのは、熊本県在住の宮本華子による《在る家の日常》。また、VOCA奨励賞には、諫山元貴の《Objects#21》、小林万里子の《The Five Domains》 が、VOCA佳作賞には、鮫島ゆいの《Ritual Room (Pretend to be happy) 》と𠮷田芙希子の《Go into the medaillon》が選出された。

会期:2025年3月15日〜30日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2 
開館時間:10:00〜17:00(最終日〜15:00) 
休館日:会期中無休
料金:一般 800円 / 大学生 400円 / 高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
※要証明書提示

特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」(三井記念美術館

展示風景より、《愛染明王坐像》

 東京・日本橋の三井記念美術館で開催中の特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」が3月30日に閉幕を迎える。レポートはこちら

 「円空仏」で知られる円空は、愛知、岐阜を中心に活動した江戸時代の山林修行僧だ。そこからさらに関東、北陸、北海道までを巡りながら、各地に木彫の神仏像を数多く残したと言われており、現存するその数は約5000体にも及ぶという。本展では、円空の作品群を様々な視点から紐解くことで、現代彫刻にも通ずる造形の魅力を深掘りしていくものとなっている。

会期:2025年2月1日〜3月30日
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜17:00  ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」(東京都現代美術館

展示風景より、坂本龍一+高谷史郎《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》(2007)

 東京・清澄白河の東京都現代美術館で、坂本龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が3月30日まで開催されている。レポートはこちら

 坂本は90年代からマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、2000年代以降は様々なアーティストと協働。音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践してきた。本展は、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作を含む没入型・体感型サウンド・インスタレーション10点(+スペシャルコラボレーション、アーカイヴ特別展示)を美術館屋内外で展開するものだ。

会期:2024年12月21日~2025年3月30日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 2400円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1700円 / 中高生 960円 / 小学生以下 無料

「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」(東京都現代美術館

展示風景より、臼井良平の作品群

 同じく東京都現代美術館では、グループ展「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」も3月30日まで開催されている。レポートはこちら

 展覧会の副題にある「しま(島)」は、4名の作家が拠点を置く「日本列島」の地理的条件に対する再定義を含んでおり、展示される作品群もそのテーマを反映した内容となっている。また、ここで言う「島」とは、従来の「海に浮かぶ閉じられた地形」ではなく、「海底ではほかの大陸や島とつながっている開かれた地形」としてとらえ、私たちの目に見える世界とその背後にある見えざるつながりを意識させる。

 本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の4名の作家の最新作が展示され、それぞれが現実の複雑さや多義性をどのように視覚的に表現しているのかを探るものとなっている。

会期:2024年12月14日~2025年3月30日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00
休館日:月
料金:一般 1300円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円 / 中高生 500円 / 小学生以下 無料

「世田谷文学館コレクション展 寺山修司展」(世田谷文学館

展示風景より

 演劇、短歌、映画、評論、そのほか数々の分野で功績を残し、豊かな表現活動の可能性を模索した寺山修司(1935~83)。その活動と人物像を世田谷文学館のコレクションから紹介する「寺山修司展」が3月30日までの会期となっている。レポートはこちら

 本展は、寺山の生誕90周年を記念して企画された展覧会。会場は大きく分けて「世田谷区下馬・演劇実験室『天井棧敷』の設立」「手紙魔・寺山修司」の2部構成となっており、「天井棧敷」に関する資料や寺山自筆の書簡など約150点が展示されている。

会期:2024年10月5日〜2025年3月30日
会場:世田谷文学館 1階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10 
開館時間:10:00~18:00 ※展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで
休館日:月(ただし、月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
料金:一般200円 / 高校・大学生150円 / 65歳以上、小・中学生、障害者手帳をお持ちの方 100円

「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」(ワタリウム美術館

展示風景より

 東京・外苑前のワタリウム美術館で、アーティスト・雨宮庸介による個展「雨宮庸介展|まだ溶けてないほうのワタリウム美術館」が開催中だ。会期は3月30日まで。レポートはこちら

 本展は、雨宮の25年にわたるアートの歩みを振り返り、同時に新たな実験的な作品を提示するもの。1999年の初期作品から近年弘前や石巻で発表した作品、そして最新のVR作品までの幅広い作品が展示され、その創作活動の集大成が紹介されている。

 なお、オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーでは「雨宮庸介|まだ溶けてないほうの原稿展」も3月30日まで開催中のため、あわせてチェックしてほしい。

会期:2024年12月21日〜2025年3月30日
会場:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001 
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月
料金:一般 1500円 / 大学生・高校生 1300円 / 小・中学生 500円

「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」(京都市京セラ美術館

展示風景より

 蜷川実花による関西で過去最大の⼤規模個展「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が、京都市京セラ美術館の東山キューブで3月30日まで開催中だ。レポートはこちら

 本展は、蜷川および各分野のスペシャリストによって構成されたクリエイティブチーム「EiM(エイム)」として挑むものであり、会場は10作品によって構成された没入型の展覧会となっている。

会期:2025年1月11日〜3月30日
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝・休日の場合は開館)
料金:一般 2300円 / 大学生 1600円 / 高校生 1100円 / 中学・小学生 800円

「西條茜展 ダブル・タッチ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

 香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)で開催中の「『第1回MIMOCA EYE / ミモカアイ』大賞受賞記念 西條茜展 ダブル・タッチ」が3月30日で閉幕する。レポートはこちら

 1989年生まれの西條は、京都市立芸術大学で陶磁器を学び、近年は陶磁器の特徴である空洞や表面の質感を活かし、身体と物質の関わりを探る作品を発表してきた。彼女は世界各地の窯元に滞在し、地元の伝説や歴史を取り入れた作品も制作するなど、幅広い視野と実験的なアプローチで注目を集めている。

 本展は、第1回受賞者である西條茜が受賞から2年の歳月を経て、陶を用いて身体性を表現する新作を中心に構成され、作品を通じた身体と物質の関係に焦点を当てる。陶やガラス素材を用いた作品のほか、パフォーマンスの様子も映像で展示され、作品とパフォーマー、あるいはパフォーマー同士の応答が引き起こされる。

会期:2025年1月26日〜3月30日
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 2階展示室B、1階エントランス
住所:香川県丸亀市浜町80-1
電話番号:0877-24-7755
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は17:30まで
休館日:月
料金:一般 950円 / 大学生 650円 / 高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料

「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」(DIC川村記念美術館

DIC川村記念美術館外観
撮影=渡邉修

 千葉・佐倉のDIC川村記念美術館で、現在の場所では最後となるコレクション展「DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然」が3月31日まで開催されている。

 「環境・建物・作品の3つの要素の調和」は、美術館の理想の姿として設立時に示されたもので、時とともに「作品、建築、自然」の三要素として再定義され、現在まで同館の指針とされてきた。本展では、全展示室を使用し、美術館の基礎であるコレクションを網羅的に紹介。101室の「印象派からエコール・ド・パリへ」から203室のネオダダからミニマリズム、日本の現代へ」に至るまで、約180点のコレクション作品が展示されている。

会期:2025年2月8日〜3月31日
会場:DIC川村記念美術館
住所:千葉県佐倉市坂戸631
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし、3月31日は開館)
料金:一般 1800円 / 学生・65歳以上 1600円 / 高校生以下無料

「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」展(21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3)

展示風景より

 20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家でありデザイナーであったジオ・ポンティ(1891〜1979)。その作品と哲学に焦点を当て、家具、プロダクト、建築における彼の統合的な視点を探る展覧会「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が3月31日に閉幕する。レポートはこちら

 本展では、ジオ・ポンティ・アーカイヴスの協力のもと、ポンティがミラノのデッツァ通りの自宅のためにデザインした家具を中心に、モルテーニによって復刻されたアームチェアやコーヒーテーブル、ブックシェルフが展示。また、その空間設計を象徴するストライプ柄のセラミックタイルの再現を通じて、ポンティの独自の住空間の世界がインスタレーションとして展開されている。

会期:2025年3月19日~3月31日
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
住所:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
開館時間:10:00〜19:00 
休館日:3月25日 
料金:無料

「アートプロジェクト『水門』梅田哲也 個展」(大阪市此花区 梅香・四貫島周辺)

 大阪市此花区の梅香・四貫島周辺を拠点とするアートプロジェクト「水門(みなと)」で、梅田哲也による個展が3月31日まで開催されている。

 今回の個展は、梅田にとって関西圏では11年ぶりとなる。環境や空間の特徴を再認識し、その場限りの現象に昇華させることで、鑑賞者にユニークな体験の機会を提供する梅田の作品。本展では、その作品が生まれる過程においてもっとも原初的な工程が行われる個人スタジオも同時に公開されている。

会期:2025年3月20日〜31日
受付場所:ふつか ※受付場所にお越しいただき、会場にご案内します。
住所:大阪府大阪市此花区四貫島2-7-5 
開館時間:15:00〜18:00(土日祝は13:00〜18:00) 
料金:無料

今週開幕

「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」(国立歴史民俗博物館

展示風景より、中央が歌川国貞《東都日本橋之勝景》(1863)国立歴史民俗博物館蔵

 千葉・佐倉市の国立歴史民俗博物館で、企画展示「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」が5月6日まで開催されている。レポートはこちら

 本展は、江戸時代後期に成立した多色摺浮世絵版画である錦絵を取り上げるもの。江戸時代末期から明治初期にかけての、戊辰戦争などの戦争や動乱、大地震、疫病の流行、多くの人々を集めた寺社の開帳や見世物、あるいは人々を熱狂させた流行現象など、激動する時代の諸相を描いた錦絵を展示。その歴史資料的側面に光を当てている。

会期:2025年3月25日~5月6日
会場:国立歴史民俗博物館
住所:千葉県佐倉市城内町117
電話番号:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) ※開館日・開館時間を変更する場合がある
休館日:月(月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌日休館)
観覧料:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下 無料

「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」

 ロエベの初の大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が東京・原宿で開催される。

 本展は、ロエベの179年にわたる豊かな歴史、スペインの伝統、そして手仕事への献身を称えるもので、革新と創造性を追求し続けるロエベのファッションとクラフトの文化を紹介する展覧会。昨年上海で初めて開催され、その後、世界各地を巡回し、今回ついに東京に上陸することとなった。

 展示は手仕事の喜びを伝える物語となり、パリのランウェイの最前列を体験できるように構成。また、壮大でインタラクティブな部屋では、スタジオジブリや京都の陶芸ユニット「スナ・フジタ」など、ロエベの近年のコレクションにインスピレーションを与えた想像力の世界へと没入できるという。

会期:2025年3月29日〜5月11日
住所:東京都渋⾕区神宮前6-35-6
開館時間:9:00〜20:00 ※最終入場は19:00まで
料金:無料 ※予約制。詳細はwww.loewe.comを参照

「生誕150年記念 上村松園」(大阪中之島美術館

上村松園 わか葉 1940 名都美術館[前期展示]

 女性芸術家がまだ少ない時代に、並外れた努力を重ねて名声を築いた画家・上村松園(1875〜1949)。その生誕150年を記念した「生誕150年記念 上村松園」が大阪中之島美術館で開幕する。会期は3月29日〜6月1日。

 若くして頭角をあらわした松園は、明治から昭和にかけて60年にわたって絵筆をとり、人物画の第一人者として独自の境地を拓いた。本展は、珠玉の作品群からその画業を紹介するもの。女性として初めて文化勲章を受章し、近代美術史に大きな足跡を残した松園芸術の真価をあらためて振り返る機会となるだろう。

会期:2025年3月29日〜6月1日
会場:大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は16:30まで
休館日:月(ただし、4月28日、5月5日は開館)、5月7日 
料金:一般 1800円 / 高大生 1500円 / 小中生 500円

「パウル・クレー展──創造をめぐる星座」(兵庫県立美術館

パウル・クレー チュニスの赤い家と黄色い家 1914 パウル・クレー・センター

 兵庫県立美術館で「パウル・クレー展──創造をめぐる星座」が開催される。会期は3月29日~5月25日。

  パウル・クレーは、⼈⽣の根源的な悲劇性と向きあいながら、線と⾊彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに⽣命のエネルギーを描き出した。本展では、スイスのパウル・クレー・センターとの学術協⼒のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との⽐較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの⼈や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーをとらえ直し、その⽣涯にわたる創造の軌跡をたどるという。

会期:2025年3月29日~5月25日
会場:兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし5月5日は開館)、5月7日
料金:一般 2000円 / 大学生 1500円 / 70歳以上 1000円 / 高校生以下 無料 / 障害者手帳等をお持ちの一般・大学生はそれぞれ500円 350円

「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」(鳥取県立美術館

ゲルハルト・リヒター 抽象絵画(648-1) 1987年 国立国際美術館蔵 © Gerhard Richter 2024(26072024)

 新たに開館する鳥取県立美術館で「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」が開催される。会期は3月30日〜6月15日。

 鳥取県のコレクションの特徴のひとつに、近世鳥取画壇の写実描写、前田寛治の独自のリアリズム、さらには初期の辻晉堂における写実表現など、様々なリアルに対する試みが見受けらる。本展では、その特色を交えながら、古来より美術の重要なテーマであった「リアル」をめぐる挑戦の軌跡を、江戸/現在、日本/海外などの枠を超えて横断的にとらえなおし、6つのセクションで紹介。鳥取県立美術館でしか体験できないアートとの出会いを創出する。

会期:2025年3月30日〜6月15日
会場:鳥取県立美術館
住所:鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
開館時間:9:00〜17:00(5月13日、6月14日は〜21:00) ※入館は16:30まで
休館日:月(ただし3月31日、4月28日、5月5日は開館) 
料金:一般 1600円 / 学生 1000円 / 高校生 500円 / 小中学生 300円