「ハワイ・トリエンナーレ2022」が参加アーティストと会場を発表。加藤泉や大竹伸朗ら日本人作家も多く参加
2022年2月18日〜5月8日の会期で開催される「ハワイ・トリエンナーレ2022」(元「ホノルル・ビエンナーレ」)が参加アーティストと会場を発表した。半田真規、久門剛史、岩根愛、加藤泉、目[mé]、大竹伸朗、鳥光桃代、Gaku Tsutaja、山城知佳子など日本人アーティストを含む、43組のアーティストやアーティストコレクティブが参加予定だ。
2017年より開催されてきた「ホノルル・ビエンナーレ」を前身とする「ハワイ・トリエンナーレ」が、2022年の参加アーティストと会場を発表した。
17年と19年にハワイ・ホノルルで開催された同ビエンナーレには、合計20万人以上の鑑賞者が訪れた。これまでのキュレーションチームには、森美術館の元館長・南條史生や、ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワの現代美術キュレーター、ニナ・トンガなどが名を連ねている。昨年、主催機関「ホノルル・ビエンナーレ財団」は「Hawai'i Contemporary」と改称し、同ビエンナーレをトリエンナーレ形式に変更することを発表した。
2022年2月18日〜5月8日の会期で開催されるハワイ・トリエンナーレ2022では、メリッサ・チウ(ハーシュホーン博物館と彫刻の庭館長)がキュレトリアル・ディレクターを、手塚美和子(荒川修作+マドリン・ギンズ リバーシブル・デスティニー財団アソシエート・ディレクター)とドリュー・カフアイナ・ブロデリック(カピオラニ・コミュニティ・カレッジ コア・ギャラリーのディレクター)がアソシエイト・キュレーターを務める。
「Pacific Century - E Ho'ommau no Moananuiākea」と題された次回のトリエンナーレでは、ハワイのユニークな文脈における歴史、場所、社会活動、環境変化、先住民の知識などをテーマにした作品を展示する。
参加アーティストは、ハワイ、アジア太平洋、そして世界各国からの43組。アイ・ウェイウェイやシアスター・ゲーツなど国際的に知られるアーティストのほか、半田真規、久門剛史、岩根愛、加藤泉、目[mé]、大竹伸朗、鳥光桃代、蔦谷楽(Gaku Tsutaja)、山城知佳子など日本からも多数のアーティストが参加予定となっている。
展示会場は、ビショップ博物館、フォスター植物園、ハワイ・シアター・センター、ハワイ州立美術館、イオラニ宮殿、ホノルル美術館、ロイヤル・ハワイアン・センターの7会場となる。
Hawai'i Contemporaryのエグゼクティブ・ディレクターであるキャサリン・ドンは声明文で、「アートとの関わりはとてもパワフルで、第1回目のハワイイ・トリエンナーレが、地元や世界のアーティストの作品をともに学び、交流するダイナミックな会話に貢献できることを光栄に思う。私たちの使命は、プログラムや教育を通じて、島のコミュニティと芸術を結びつけ、ハワイと世界の文化的な会話の口火となることだ」とコメントしている。
また、ハワイ州立美術館アート・イン・パブリック・プレイス・プログラムのディレクターであるカレン・エウォルドは「ハワイ・トリエンナーレを主催し、Hawai'i Contemporaryと提携できることを大変嬉しく思う。アーティストたちの集まりは、ハワイの多様性、文化、歴史を称えるものであり、地元の人々や観光客の方々にも楽しんでいただけたらと思う」と、ハワイ・トリエンナーレとしての再出発に期待を寄せている。