令和6年度「伝統文化ポーラ賞」の受賞者が発表。無形の伝統文化に貢献した8件が受賞
ポーラ伝統文化振興財団が、令和6年度の「伝統文化ポーラ賞」受賞者を発表。伝統工芸技術や芸能など無形の伝統文化の分野で優れた業績を残した8件が表彰される。
公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団が、令和6年度の「伝統文化ポーラ賞」受賞者を発表した。今年度の受賞者は、優秀賞2件、奨励賞1件、地域賞5件の計8件だ。
伝統文化ポーラ賞は、伝統工芸技術、伝統芸能、民俗芸能・行事など、無形の伝統文化の発展に貢献し、今後も活躍が期待される個人や団体を表彰するもので、さらなる業績の向上を奨励することを目的としている。1981年の第1回目から今年度で44回目を迎え、延べ360名が受賞している。
今年度の優秀賞には木工芸の制作・伝承として渡辺晃男(東京)、能シテ方の演技・振興として鵜澤久(東京)が選ばれた。奨励賞は、金工の制作に精励する坂井直樹(石川)が受賞。地域賞には、葛尾三匹獅子舞の保存・伝承を行う葛尾祭典組(福島)、北川崎の虫追いの保存・伝承に取り組む北川崎自治会(埼玉)、宇原獅子舞の保存・伝承に尽力する宇原獅子舞保存会(兵庫)、泉貨紙の保存・伝承を続ける菊地孝(愛媛)、琉球の絣織の制作・伝承を行う真栄城興茂(沖縄)が選出された。
受賞者への表彰内容は、優秀賞が賞牌・賞状と副賞100万円、奨励賞が賞状と副賞50万円、地域賞も賞状と副賞50万円が与えられる。なお、今年度の贈呈式は12月11日に「ザ・ペニンシュラ東京」で行われる予定となっている。