ルイ・ヴィトンが現代アーティストのジェフ・クーンズとコラボレーション! 「MASTERS」シリーズを発表
去る4月11日、ルイ・ヴィトンがジェフ・クーンズとともに手掛けた新たなバッグとアクセサリーのコレクションをパリのルーヴル美術館で発表した。「MASTERS」と題されたこのコラボレーションの内容とは?
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ルイ・ヴィトンは数あるラグジュアリーブランドのなかでも、積極的にアーティストとコラボレーションを行うブランドとして知られている。これまで、村上隆をはじめ、リチャード・プリンス、草間彌生、シンディ・シャーマン、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン、ダニエル・ビュレンといったアーティストたちがルイ・ヴィトンとタッグを組み、ファッションショーの舞台美術やアート作品の制作、新作の開発などを手掛けてきた。
そして今回、ルイ・ヴィトンは最新コラボレーションとして、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ジェフ・クーンズとともに新たなバッグとアクセサリーのライン「MASTERS」をデザインし、4月28日に発売をスタートさせる。
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クーンズによる新ラインは、彼が長年手掛けてきた「ゲイジング・ボール・ペインティング」(西洋絵画の巨匠たちの作品を大きなスケールで再現し、そこに鏡面仕上げの球体を合わせた作品)のイメージをルイ・ヴィトンのアイテムに落とし込んだもの。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ティツィアーノ、ルーベンス、フラゴナール、ゴッホの名作を再現したクーンズの作品が、ルイ・ヴィトンを代表するバッグ「スピーディ」「キーポル」「ネヴァーフル」などのバッグに描かれている。
この5人を選んだ理由についてクーンズは「このコラボレーション全体で表現したいと思っていることが伝えられる5つのストーリーを選びたいと考えました。なので、極めて力強く感動的なルーベンスの『トラ狩り』という作品を選び、その他には、ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』、フラゴナールの『犬と戯れる少女』、ティツィアーノの『マルス、ヴィーナスとキューピッド』、ゴッホの『糸杉のある麦畑』を選びました」と語っている。
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それぞれの製品には、再現した作品の原作者の名が大胆にあしらわれているのがこのシリーズの大きな特徴でもある。これに関し、クーンズは次のようにコメントしている。「芸術家たちの名前を反射するかたちで施したのは、『ゲイジング・ボール』シリーズにおけるゲイジング・ボールのような役割を果たしています。とはいえ、それは人とバッグをお互い結びつけることを考え抜くプロセスでもありました。バッグのように自分以外の対象を讃えて、信じ、そして持ち歩くということは、もう1つの思慮深さのかたちでもあるのです」。
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クーンズはルイ・ヴィトンの「モノグラム」も再解釈した。ルイ・ヴィトンはこれまで、モノグラム・モチーフのかたちを変えたことはなく、これは「過激とも言える新たな発展」(ルイ・ヴィトン)だとしている。新たな「モノグラム」のモチーフは、クーンズ自身のサインとともに、バッグの外側にメタリックなディテールとしてあしらわれている。これについてクーンズは「バッグの制作に取り組んでいる時、『JK』のイニシャルを『LV』のように描いて、隣り合わせに配置するアイディアが浮かびました。それは、すべてのものに新たなエネルギーをもたらすと思いました。その試みはバッグを特別な存在にし、私はこの瞬間、そしてこの特別なシリーズにおいて、ルイ・ヴィトンの可能性を押し広げると考えています」とコメントを残している。
また、すべてのバッグにはクーンズが繰り返し使ってきたモチーフ「ラビット」をかたどったタグが付けられ、バッグの内側にはオリジナル作品の作者のバイオグラフィーとポートレートが描かれるなど、クーンズ色が全面に出た仕様だ。
なお、今回発表される製品は、ルイ・ヴィトンとジェフ・クーンズのコラボレーションの第1弾であり、今後さらなるコラボレーションが発表される予定だという。
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