落札総額は約52億円。SBIアートオークション株式会社が2023年の活動を振り返るレポートを発表
昨年、計7回のオークションを開催したSBIアートオークション株式会社が、2023年の活動を振り返るレポートを公開した。
SBIアートオークション株式会社が、2023年の活動を振り返るレポートをウェブサイト上で公開した。
昨年、計7回のオークションを開催した同社は、オークション事業開始以来歴代2位の成績となる落札総額約52億円を記録。市況の影響を受けて最高益を記録した2022年には及ばないものの、出品総数がほぼ同数である21年と比較すると、落札総額は約6億5000万円増加し、作品1点当たりの落札単価も116.7パーセントの伸びを示しているという。
最高落札額と続く2位を記録したのは、3月と1月のセールに出品された草間彌生の絵画《かぼちゃ(B.H.T)》(1991)と《ぶどう》(1989)であり、それぞれは約1億7000万円と約1億5000万円で落札。3位は、5月のセールに登場した白髪一雄の油彩画《無題》(1960頃)であり、約1億1000万円の結果を記録した。
落札者を地域別で見ると、昨年1244名の落札者のうち国内からは7.5割、海外からは2.5割だった。海外からの落札者のなかでは、アジア圏からの落札が半分以上続くものの、2022年と比べてそれ以外の地域圏からの落札の比率が31パーセントから44パーセントに増加しており、国際性の高まりをうかがうことができる。
年代別で見てみると、40代以下が55パーセントを占めており、若年層の顧客のが変わらず 際立つものの、前年と比べて50代の落札者の比率に伸びが見受けられている。
1946年以降の生まれの作家について、昨年は1813ロット、374作家の作品が出品され、落札総額全体の52.8パーセントを占める約27億5000万円の落札額を記録。また、110名のアーティストの作品が同社のオークションで初めて出品され、うち40歳未満は37名を数えた。
また、同レポートでは作家別落札結果総額TOP15のランキングも付録として収録。1945年以降の生まれの作家と40歳未満の作家の結果一覧は以下の通り。