千住博と四代田辺竹雲斎によるコラボレーション。YUKIKOMIZUTANIで見る「Beyond Nature」
東京・天王洲のTerrada Art ComplexⅡ 1Fに位置するYUKIKOMIZUTANIで現在、千住博と四代田辺竹雲斎による二人展「Beyond Nature」が開催中だ。会期は12月21日まで。
東京・天王洲のTerrada Art ComplexⅡ 1Fに位置するYUKIKOMIZUTANIで現在、千住博と四代田辺竹雲斎による二人展「Beyond Nature」が開催されている。会期は12月21日まで。
千住博は1958年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業、同大学院修了。95年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展名誉賞のほか、これまでイサム・ノグチ賞、日米特別功労賞、 外務大臣表彰、恩賜賞、日本芸術院賞、日米協会金子堅太郎賞特別賞を受賞するなど、日本を代表する作家として高い評価を得てきた。2022年には日本藝術院会員となった。
その作品はメトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、シカゴ美術館、國立故宮博物院(台湾)、英国国立ヴィクトリア&アルバート博物館などに常設されており、国内では軽井沢千住博美術館、山種美術館、佐川美術館をはじめ、大徳寺聚光院、薬師寺、高野山金剛峯寺、出雲大社などに収蔵されている。
いっぽうの四代田辺竹雲斎は1973年大阪生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒業後、父である三代竹雲斎に師事。2017年に四代田辺竹雲斎を襲名した。代々伝わる高い技術を受け継いだ竹による作品の制作を続けながら、自然と人の融合をコンセプトとし、「過去・現在・未来」や 「生・死」など対比するテーマをメインに、インスタレーションや現代的なオブジェを多数制作。竹工芸の新たな可能性を提示し続けている。
これまでボストン美術館、大英博物館、フランス国立ギメ東洋美術館、メトロポリタン美術館などで展覧会を開催。2022年芸術選奨文部科学大臣新人賞、大阪文化賞を受賞。アートと工芸のジャンルを横断し、活躍を見せている。
ともに日本美術を追求し、伝統を革新へと導く二人。本展「Beyond Nature」は、千住博による「ウォーターフォール」シリーズの新作と、四代田辺竹雲斎によるサイトスペシフィックなインスタレーションを含む作品群で構成される初の試みだ。革新的なコラボレーションを会場でぜひ目撃してほしい。