EXHIBITIONS

鳥井祥太「1955 - 1987」

2022.05.27 - 06.22

鳥井祥太「1955 - 1987」キービジュアル

 アーティスト・鳥井祥太の個展「1955 - 1987」が新宿歌舞伎町のデカメロンで開催中。今年4月に代々木のTOHで行った「Whole thing」展に続く個展であり、「新宿流転芸術祭」の一部として黒瀧紀代士がキュレーションする。

 鳥井は1992年生まれ。2016年に東京藝術大学先端芸術表現科を卒業し、現在は東京を拠点に活動。シニシズムが蔓延している現代において、真摯なナラティブはいかにして表象できるかということを念頭に制作を続ける。近年の主な展覧会に「17」(デカメロン、東京、2021)などがある。

 本展では、前回の「Whole thing」展と同様に以下のステイトメントを掲げ、デカメロンでも新作を発表。私たちの⽣活に⾮常に密接な「物」を取り扱い、その「物」が持つ⾃明性を⽴ち上げる。

「些細で⾝近なものごとが、この世界の⼤事なことと全く同じだと気付いたとき、それゆえに救われる⼈々もいるが、それゆえに腹をたてる⼈々もいる。後者の⽇常の⼀瞬⼀瞬を、彼らの怒りを希釈せず、そのままでなお、抱きしめられるとしたらどう表象できるだろう(⿃井祥太)」。