EXHIBITIONS
カミラ・テイラー 個展「静かな友達 - QUIET FRIEND」
Kanda & Oliveiraは、ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、カミラ・テイラーの個展「静かな友達 - QUIET FRIEND」を開催。作家にとってアジアでは初めての展示となる。
テイラーはユタ州生まれ。ユタ大学を卒業後、2011年にカリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号を取得。これまでトラック16ギャラリー、ダーデンアンドレイといったロサンゼルスのギャラリーを中心に作品を発表してきた。
テイラーの作品は、鳥・植物などの生き物、そして人間を主なモチーフとしつつ、作品のテーマにあわせて、金属や陶の立体表現と版画を中心とした平面表現を組み合わせて制作されている。その作品を特徴づけている要素のひとつはモノクロームの色彩であり、「色」の持つ意味をそぎ落とすことで、対象に潜む本質性を表出させようとしている。
本展「静かな友達 - QUIET FRIEND」は、多様な素材を用いて自己と社会の関係を探求した作品を展開。Kanda & Oliveiraの豊かな空間を活かした、エモーショナルな展覧会構成になるという。
3階のメインギャラリーでは、インスタレーションの要素を持った285×350センチメートルの大型組作品《マーミュレーション / MURMURATION》を展示。「マーミュレーション」とはムクドリの群れを指した言葉であり、本作では金属でつくられた無数のムクドリの群れが、壁一面に羽ばたく。テイラーは次のように述べている。「ムクドリはもともとヨーロッパに生息していた動物で、ほぼすべての大陸に持ち込まれました。そして、ムクドリは私たちが作る都市環境を受け入れて、そこで生活をしています。人間が人新世(人類の時代)のもたらした変化と向き合う中で、私たちとともに適応してきたさまざまな存在があるのです」。
この他、蛾の群像をモチーフとした《エクリプス / Eclipse》や人体を陶で塑像した《マッドボディ / MUD BODY》、銀食器に自作の詩を刻み込んだ《ポエム / A POEM》、また内面の秘匿がテーマになっている《インヴィジブル / THE INVISIBLE》を展示。
今回の展覧会に冠した「静かな友達 - QUIET FRIEND」とはテイラーの精神を端的に表した言葉であるといえ、本展を通じてマイナーな存在を認識することの重要さを私たちに説く。
テイラーはユタ州生まれ。ユタ大学を卒業後、2011年にカリフォルニア州立大学ロングビーチ校で修士号を取得。これまでトラック16ギャラリー、ダーデンアンドレイといったロサンゼルスのギャラリーを中心に作品を発表してきた。
テイラーの作品は、鳥・植物などの生き物、そして人間を主なモチーフとしつつ、作品のテーマにあわせて、金属や陶の立体表現と版画を中心とした平面表現を組み合わせて制作されている。その作品を特徴づけている要素のひとつはモノクロームの色彩であり、「色」の持つ意味をそぎ落とすことで、対象に潜む本質性を表出させようとしている。
本展「静かな友達 - QUIET FRIEND」は、多様な素材を用いて自己と社会の関係を探求した作品を展開。Kanda & Oliveiraの豊かな空間を活かした、エモーショナルな展覧会構成になるという。
3階のメインギャラリーでは、インスタレーションの要素を持った285×350センチメートルの大型組作品《マーミュレーション / MURMURATION》を展示。「マーミュレーション」とはムクドリの群れを指した言葉であり、本作では金属でつくられた無数のムクドリの群れが、壁一面に羽ばたく。テイラーは次のように述べている。「ムクドリはもともとヨーロッパに生息していた動物で、ほぼすべての大陸に持ち込まれました。そして、ムクドリは私たちが作る都市環境を受け入れて、そこで生活をしています。人間が人新世(人類の時代)のもたらした変化と向き合う中で、私たちとともに適応してきたさまざまな存在があるのです」。
この他、蛾の群像をモチーフとした《エクリプス / Eclipse》や人体を陶で塑像した《マッドボディ / MUD BODY》、銀食器に自作の詩を刻み込んだ《ポエム / A POEM》、また内面の秘匿がテーマになっている《インヴィジブル / THE INVISIBLE》を展示。
今回の展覧会に冠した「静かな友達 - QUIET FRIEND」とはテイラーの精神を端的に表した言葉であるといえ、本展を通じてマイナーな存在を認識することの重要さを私たちに説く。