ルートヴィヒ美術館展

「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」が京都国立近代美術館に巡回。ドイツのルートヴィヒ美術館が所蔵する、20世紀初頭から現代までの優れた作品が一堂に会する。

　ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館のコレクションは、市民のコレクターたちによる寄贈を軸に形成されてきた。2度の世界大戦、東西ドイツへの分裂から統一へと至る激動の20世紀を生きた寄贈者たちは、同じく困難な状況に翻弄され、ときに立ち向かい、またときに社会の新しい息吹に鼓舞された、同時代の美術家たちに目を向けた。

　本展では、ルートヴィヒ美術館のコレクションの代表的な作品を、寄贈にかかわったコレクターたちに焦点を当てながら紹介する。

　今回展示される油彩や彫刻、立体作品、映像、写真を含む出品作は、美術館と市民との生きた交流の証といえ、本展覧会は、私たちの社会における美術館の意義と役割を見つめ直すきっかけとなるだろう。