Interspecies 牧田愛

　牧田愛の個展「Interspecies」が、MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで開催される。

　牧田は現在、主にニューヨークを拠点に活躍しているアーティスト。金属やプラスチックでできた工業製品のイメージをコンピュータで編集し、有機的なイメージをつくり、それをキャンバスに絵具で手描きするという精緻な制作手法をとる。機械のエンジンパーツが持つ動的な物質感、生物的な流線型の艶かしさ、光の反射によって空間に反復と拡張をもたらす絵画は、鑑賞者の感覚・知覚を揺さぶる。

　本展「INTERSPECIES（インタースピーシーズ）」は、「種間雑種」「種と種のあいだ」「既存のカテゴリーに分類できない何か」をテーマに、牧田がこれまで見つめてきた「境界」、すなわち自然／人工、有機／無機、二次元／三次元といった相対するカテゴリー間を、メディアを横断しながらつなぎ合わせ、新しいイメージをつくり上げる実験場のような展覧会となる。

　キャンバスに描かれた油彩画、デジタルと絵具が融合した独特なアルミ作品、そしてコンセプチュアルな映像作品まで、様々なタイプの新作を発表する。