EXHIBITIONS
兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥
兵庫県立美術館は、「兵庫県立美術館開館20周年記念 李禹煥」を開催する。「もの派」を代表する美術家・李禹煥(リ・ウファン)の西日本では初となる大回顧展。
李は1936年生まれ、韓国慶尚南道出身。ソウル大学校美術大学入学後の1956年に来日、その後、日本大学文学部で哲学を学んだ。東洋と西洋の様々な思想や文学を貪欲に吸収し、1960年代から現代美術に関心を深めると、60年代後半に入って本格的に制作を開始。視覚の不確かさを乗り越えようとした李は、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」の動向を牽引することとなる。
また、すべては相互関係のもとにあるという世界観を、視覚芸術だけでなく、著述においても展開。1971年刊行の自著『出会いを求めて』は、もの派の理論を支える重要文献に数えられる。
本展では、「もの派」に至る前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、李の代表作が一堂に会する。
加えて、李の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、新たな境地を示す新作も出品される予定だ。
李は1936年生まれ、韓国慶尚南道出身。ソウル大学校美術大学入学後の1956年に来日、その後、日本大学文学部で哲学を学んだ。東洋と西洋の様々な思想や文学を貪欲に吸収し、1960年代から現代美術に関心を深めると、60年代後半に入って本格的に制作を開始。視覚の不確かさを乗り越えようとした李は、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」の動向を牽引することとなる。
また、すべては相互関係のもとにあるという世界観を、視覚芸術だけでなく、著述においても展開。1971年刊行の自著『出会いを求めて』は、もの派の理論を支える重要文献に数えられる。
本展では、「もの派」に至る前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、李の代表作が一堂に会する。
加えて、李の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、新たな境地を示す新作も出品される予定だ。