たかくらかずき　個展「みえるもの　あらわれるもの　いないもの」

　NEORT++で、たかくらかずきによる個展「みえるもの　あらわれるもの　いないもの」が開催されている。

　たかくらは1987年山梨県生まれ、12年に東京造形大学大学院修士課程を修了。3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、AI、NFTなどのテクノロジーを使用し、東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求をテーマに作品を制作している。

　本展に際してたかくらと武田俊は108種類の連句を分解し、鑑賞者はその分解した単語から俳句を作成。それをChatGPTによって50単語の英詩に書きかえたのち、画像を生成するAIに読み取られせることで新たな妖怪を生成させる。この一連の流れを通して、作者・鑑賞者・AIの三者の想像力から「存在しない存在」としての新しい無数の「妖怪」をNFTとして生成するプロセスがインスタレーションとして展開される。