EXHIBITIONS
塚本暁宣「平らなものと膨らみをもつもの」
タグチファインアートで、塚本暁宣による個展「平らなものと膨らみをもつもの」が開催されている。
塚本は1989年埼玉県生まれ、2014年武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。在学中から16年に渡米するまでカイカイキキで村上隆のもとで働き、ニューヨークでは松山智一のアシスタントを務めながら制作・発表を重ねた。コロナ禍を機に20年に帰国、現在は東京を拠点に活動している。
大学院でシルクスクリーンを学んだ塚本はその技法と密接な関係を持つポップアートに自然と惹かれたという。ニューヨーク滞在中にはグラフィック・カルチャーに親しみ、試行錯誤を繰り返しながら、近代絵画から引用した構図やキュビスム的な手法を用いて、大衆的なアニメやカートゥーンのキャラクターを鮮やかな色彩で描く現在のスタイル「ニューキュビスム」を確立した。
異なる文脈にあるモチーフをサンプリングの手法を通して、ときにシュルレアリスム的に配置することで、塚本は既存の価値観や言葉では定義できない新しい世界を創り出そうとする。塚本はこれまで、ポップな色調やモチーフばかりが注目されストリートアートやデザインの文脈で語られることの多かったが、その油彩画に対する強いこだわりや色彩選択と描線の的確さに対する意識、美術史の検証と積極的な関与といった点は、今後ファインアートの視点からも正当な評価を得ていくだろう。
塚本は1989年埼玉県生まれ、2014年武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。在学中から16年に渡米するまでカイカイキキで村上隆のもとで働き、ニューヨークでは松山智一のアシスタントを務めながら制作・発表を重ねた。コロナ禍を機に20年に帰国、現在は東京を拠点に活動している。
大学院でシルクスクリーンを学んだ塚本はその技法と密接な関係を持つポップアートに自然と惹かれたという。ニューヨーク滞在中にはグラフィック・カルチャーに親しみ、試行錯誤を繰り返しながら、近代絵画から引用した構図やキュビスム的な手法を用いて、大衆的なアニメやカートゥーンのキャラクターを鮮やかな色彩で描く現在のスタイル「ニューキュビスム」を確立した。
異なる文脈にあるモチーフをサンプリングの手法を通して、ときにシュルレアリスム的に配置することで、塚本は既存の価値観や言葉では定義できない新しい世界を創り出そうとする。塚本はこれまで、ポップな色調やモチーフばかりが注目されストリートアートやデザインの文脈で語られることの多かったが、その油彩画に対する強いこだわりや色彩選択と描線の的確さに対する意識、美術史の検証と積極的な関与といった点は、今後ファインアートの視点からも正当な評価を得ていくだろう。