現代日本画名品選II　ひんやり ぽかぽか

　足立美術館で 「現代日本画名品選II　ひんやり ぽかぽか」が開催されている。

　日本画には、四季折々の自然や人々の様子などを通して、その場の空気や気分が伝わる作品が少なくない。作品から温度が伝わることで、私たちは描かれた情景をより鮮明に感じることができる。

　本展では、同館の現代日本画コレクションのなかから、目には見えない空気に焦点を当て、絵のなかから冷たさや暖かさを感じられる日本画を紹介。白波が立つ海に吹き荒れる風の冷たさ、ソファーで寛ぐ親子の温かな情景など、様々な温度の表現に注目する。

　主な出品作品に、小田野尚之 《ゆうべの宿》、番場三雄 《凍てる日》、清水由朗 《星宿の海》、岸野香 《音階》、倉島重友 《いとなみ》、宮北千織 《母子》、伊藤髟耳 《春・ひとときの出会》など、39点を公開。