EXHIBITIONS
大小島真木個展「not〈 I 〉, not not〈 I 〉 」
HARUKAITO by ISLANDで大小島真木の個展「not〈 I 〉, not not〈 I 〉 」が開催されている。
大小島は東京を拠点に活動するアーティスト。「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行なっている。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで制作している。2017年にはTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加し、近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示のほか、舞台美術なども手がけている。23年より、以前より制作に関わっていた編集者、辻陽介との本格的な協働制作体制に入り、以降、名称をそのままに、アートユニットとして活動している。
本展では角川武蔵野ミュージアムでの「綻びの螺旋」や、千葉市美術館での滞在制作つくりかけラボ09 「コレスポンダンス」から発展した作品群を紹介する。本展覧会に際し大小島は以下のステートメントを発表している。
「私が〈私〉だと感じているものもまた、絶えず移ろいつづけているソウルの大河に生じた、束の間の澱みのようなものだろう。その澱みであるところの〈私〉が存続していくためにはしかし、その澱みはただちに解消され、再び流れだしていかなければならない。細胞が絶え間なく流動を続け、部分が活発に入れ替わることで、全体としての恒常性が維持される。
生物学者の福岡伸一によれば、この「動的平衡」こそが、生命体が「生きている」という状態である。〈私〉が〈私〉としてありつづけるためには、〈私〉は〈私〉でありつづけることを諦めなければならない。すると、その時の〈私〉とは一体、何者なのだろうか。それはきっと〈私〉ではない。そしてまた〈私〉ではなくもない」(一部抜粋)。
大小島は東京を拠点に活動するアーティスト。「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行なっている。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで制作している。2017年にはTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加し、近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示のほか、舞台美術なども手がけている。23年より、以前より制作に関わっていた編集者、辻陽介との本格的な協働制作体制に入り、以降、名称をそのままに、アートユニットとして活動している。
本展では角川武蔵野ミュージアムでの「綻びの螺旋」や、千葉市美術館での滞在制作つくりかけラボ09 「コレスポンダンス」から発展した作品群を紹介する。本展覧会に際し大小島は以下のステートメントを発表している。
「私が〈私〉だと感じているものもまた、絶えず移ろいつづけているソウルの大河に生じた、束の間の澱みのようなものだろう。その澱みであるところの〈私〉が存続していくためにはしかし、その澱みはただちに解消され、再び流れだしていかなければならない。細胞が絶え間なく流動を続け、部分が活発に入れ替わることで、全体としての恒常性が維持される。
生物学者の福岡伸一によれば、この「動的平衡」こそが、生命体が「生きている」という状態である。〈私〉が〈私〉としてありつづけるためには、〈私〉は〈私〉でありつづけることを諦めなければならない。すると、その時の〈私〉とは一体、何者なのだろうか。それはきっと〈私〉ではない。そしてまた〈私〉ではなくもない」(一部抜粋)。