新井碧「AVOWAL」

　Tokyo International Galleryで、新井碧による個展「AVOWAL」が開催されている。

　新井の作品は、無意識的なストロークの蓄積によって制作されている。その繰り返しによって生まれる痕跡には、自身の身体の時間が内包されている。私たちが無意識に呼吸をし、心臓が脈打つように、生かされている身体と絵画の関係性に向きあい、生命とその有限性、さらにはその先にある時間の在り方について問いかけている。

　本展では、より身体の機能にフォーカスしたモチーフを描いた新シリーズの作品を含めた展示により、これまでの変化を感じることができるだろう。新井が描いた痕跡をたどり、想像を広げるなかで、その内包された時間を体感してほしい。