EXHIBITIONS
2024年度秋季展覧会 特別展
阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々
立命館大学国際平和ミュージアムで、特別展「2024年度秋季展覧会 阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々」が開催される。
沖縄島北西部に浮かぶ伊江島では、沖縄戦で住民の約3分の1が命を失い、戦後も米軍による占領により島の約6割が軍用地として接収されるなど、住民たちの苦難が続いた。朝鮮戦争後の1955年に「銃剣とブルドーザー」と呼ばれる米軍による強制的土地接収が伊江島で始まった際、非暴力の土地闘争をリードして、その後に沖縄で展開される「島ぐるみ闘争」への端緒を開いたのが阿波根昌鴻(1901〜2002)だった。
阿波根は、島民たちと協力して米軍の暴挙や闘争の記録を残すことを徹底し、伊江島で唯一のカメラを手に、3000枚以上の写真を撮影。また、阿波根が土地闘争の様子だけでなく、住民たちのポートレートや日常のスナップを撮影していたことが近年わかった。
本展は、阿波根が1950年代半ばから1960年代半ばにかけて撮影した写真のうち約350点を展示し、戦争や開発による土地収奪が続けられている現代社会について問いかけようとするものだ。
沖縄島北西部に浮かぶ伊江島では、沖縄戦で住民の約3分の1が命を失い、戦後も米軍による占領により島の約6割が軍用地として接収されるなど、住民たちの苦難が続いた。朝鮮戦争後の1955年に「銃剣とブルドーザー」と呼ばれる米軍による強制的土地接収が伊江島で始まった際、非暴力の土地闘争をリードして、その後に沖縄で展開される「島ぐるみ闘争」への端緒を開いたのが阿波根昌鴻(1901〜2002)だった。
阿波根は、島民たちと協力して米軍の暴挙や闘争の記録を残すことを徹底し、伊江島で唯一のカメラを手に、3000枚以上の写真を撮影。また、阿波根が土地闘争の様子だけでなく、住民たちのポートレートや日常のスナップを撮影していたことが近年わかった。
本展は、阿波根が1950年代半ばから1960年代半ばにかけて撮影した写真のうち約350点を展示し、戦争や開発による土地収奪が続けられている現代社会について問いかけようとするものだ。