「つやま自然のふしぎ館」がクラウドファンディングを実施中。全剥製800体の写真集制作と保存のため
岡山・津山市にある「つやま自然のふしぎ館」が、剥製の写真集制作と保存修復のためのクラウドファンディングを実施している。
岡山・津山市にある「つやま自然のふしぎ館」は、1963年に開館した世界各地の動物の、実物はく製を中心とした自然史の総合博物館。「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の会場ともなっている同館だが、現在、所有する貴重な剥製資料の傷みが進行。そのため、剥製を記録する写真集制作と保存修復のためのクラウドファンディングが11月24日23時まで行われている。
同館は私設博物館であり、運営費のほぼ100パーセントが入館料で賄われている。そのため、入館料が十分でなければ保存修復にまで資金を充てることが難しい。そのため、同館は博物館の剥製を肖像画(ポートレート)として記録し、それをまとめた写真集を大手の出版社から出版し、全国流通させることで入館者を増やす一助とすることを目指す。
写真集に収録されるのは、2024年現在館内にて常設展示されている801体の剥製すべて。ポートレートは写真家の村松桂によって撮影される。
今回のクラウドファンディングでは、目標以上の支援があった場合、全額をつやま自然のふしぎ館へ寄付し剥製の保存・修復の費用にあてる予定。リターンとしては「写真集」「剥製写真オリジナルプリント」「Tシャツ」「オリジナルラベルビール」などが用意されている。