EXHIBITIONS
アートリンクとちぎ2018 栃木県立美術館所蔵品展 自然を愛した小山の偉人 没後50年 古川龍生木版画展
人間と自然の共生を表現した木版画家、古川龍生の没後50年記念展が開催される。
古川は1893年小山市羽川に生まれ、栃木県立宇都宮中学校から逗子開成中学校を経て、25歳のとき東京美術学校日本画科予科に入学。日本画家の結城素明(そめい)に師事するも、卒業後は木版画の制作に没頭した。
主に日本創作版画協会展、春陽会展を活躍の舞台とし、1934年にはパリで開催された日本現代版画展に出品し、その中の一部がパリ国立図書館に収蔵されている。44年に戦禍を避けて故郷に疎開。農業会会長を務めるなど地元の農業振興のために力を尽くす日々を送り、51年の58歳で画業を再開すると、農業に携わる生活から着想を得た作品を主に制作し、75歳で亡くなるまでたゆまず描き続けた。
本展は、古川の作品のほぼすべてを収める栃木県立美術館の所蔵品から、選りすぐりの39点を紹介。自然と人間の本来のあり方をテーマに、昆虫を主人公にした「昆虫戯画巻」シリーズ、名も知らぬ花や雑草、故郷の田園風景、スポーツをする人など、温かみのある色彩と繊細な線を使った詩的な作品はほとんどが1枚しか刷られなかったため、まとめての鑑賞は貴重な機会となる。
古川は1893年小山市羽川に生まれ、栃木県立宇都宮中学校から逗子開成中学校を経て、25歳のとき東京美術学校日本画科予科に入学。日本画家の結城素明(そめい)に師事するも、卒業後は木版画の制作に没頭した。
主に日本創作版画協会展、春陽会展を活躍の舞台とし、1934年にはパリで開催された日本現代版画展に出品し、その中の一部がパリ国立図書館に収蔵されている。44年に戦禍を避けて故郷に疎開。農業会会長を務めるなど地元の農業振興のために力を尽くす日々を送り、51年の58歳で画業を再開すると、農業に携わる生活から着想を得た作品を主に制作し、75歳で亡くなるまでたゆまず描き続けた。
本展は、古川の作品のほぼすべてを収める栃木県立美術館の所蔵品から、選りすぐりの39点を紹介。自然と人間の本来のあり方をテーマに、昆虫を主人公にした「昆虫戯画巻」シリーズ、名も知らぬ花や雑草、故郷の田園風景、スポーツをする人など、温かみのある色彩と繊細な線を使った詩的な作品はほとんどが1枚しか刷られなかったため、まとめての鑑賞は貴重な機会となる。