EXHIBITIONS

特集:巴里のエスプリ

2018.06.20 - 07.29

トゥールーズ=ロートレック ディヴァン・ジャポネ 1893

パレオローグ 黄金の光 1895

ミュシャ 1900年万国博覧会オーストリア館 1900

佐伯祐三 オニーの牧場 1925

 19世紀末、リトグラフの印刷技術の進歩を背景に、ポスターは単なる宣伝媒体を越え、独自のジャンルに発展。日本の浮世絵や美術工芸品などの愛好が生んだジャポニスム、そして植物的モチーフと曲線を多用したアール・ヌーヴォー様式の流行とも結びつき、ポスターは人々に新鮮な感動を持って受け入れられた。

 浮世絵に学んだ大胆な構図で知られるトゥールーズ=ロートレック、都会の明るく華やかな側面を描いたシェレ、装飾性と女性美が特徴のミュシャら代表的な作家のほか、ナビ派の画家・ボナールもポスターを手がけている。

 本展では、当時のパリの空気を伝えるポスター約20点をはじめ、日本美術が国際的な注目を集める契機ともなった万国博覧会に関わるポスター作品や、万博を作品発表の舞台としたガレの作品などを紹介。また、パリの空気に触れた藤田嗣治、佐伯祐三、香月泰男など日本人作家の作品も展示する。