EXHIBITIONS

なつやすみの美術館8 タイムトラベル

美術館で時間の旅に出かけよう。

2018.07.07 - 09.02

柴川敏之 出現Ⅱ. 40041120(2000年後に発掘された絵画の化石:モネ) 2004

吹田文明 銀河の創世 昭和57(1982)

吉田政次 ミニとデモの時代 No.1 昭和43(1968)

 夏期休暇中の子供たちが積極的に美術館へと足を運べるように、また大人も一緒になって美術の面白さに触れられるよう企画されたシリーズ「なつやすみの美術館」。第8回は「タイムトラベル」をテーマに、時間のあり方や作品と時間との関係を読み解く。
 
 あらゆる出来事の中で起こる過ぎ去った時間と、未来の時間への旅に憧れる人は少なくないが、時間を自在に操る方法はいまだ解明されていない。しかし、作品の中には昔の出来事をかたちにしたものや過ぎ去った時間、まだ体験していない時間が描かれており、それらを通して時間の旅に出ることができる。また、作品にはつくり手の生涯が封じ込められ、様々な時間が重なり合っている。

 本展では、2000年後に発掘された現代社会をテーマに制作を行う柴川敏之の作品や、宇宙を彷彿とさせる吹田文明の版画などを展示。歴史の時間、宇宙の時間、時間そのものといった、様々なかたちとなった時間が美術館に広がる。