EXHIBITIONS

安井鷹之介「OK Plastic」

2020.02.17 - 02.23

安井鷹之介 

安井鷹之介 Camille

安井鷹之介 mother,son

安井鷹之介 reservoir

安井鷹之介 Rodin

安井鷹之介 View from the Window of Camille's room

「絵画」と「彫刻」を一体化させた独自の作品を手がける気鋭のアーティスト、安井鷹之介の初個展が開催される。

 安井は1993年愛知県生まれ、2019年東京芸術大学彫刻科卒業。17年に「第4回CAF賞」入選。近年参加したグループ展に、「Door Into Summer/M’s Collection」(MAHO KUBOTA GALLERY、東京、2019)、「NEW EMOTION」(六本木ヒルズA/Dギャラリー、2019)、「絵画・運動(ラフ次元)」(四谷未確認スタジオ、東京、2018)などがある。

 しわくちゃなドレープ状のテクスチャーが特徴的な「物質的な絵画」と「絵画的な彫刻」。安井はこれら「弱い彫刻」を、コミュニティや関係性のなかに生じる宗教性や暴力性のあり方にフォーカスし、現実と理想や能動性と受動性など二項のあいだに介在するものとみなし、現代のモデルやモチーフ、風景を通して表現している。

 本展では、昨秋にロダン美術館を訪れた安井が、彫刻家カミーユ・クローデルをテーマに制作した作品を中心に展示。史実と観者の間に仲介することにより、安井作品独特のメランコリーさを帯びた作品へとドラマチックに昇華させる。