EXHIBITIONS

ディスタンス ~間隔と感覚~


上坂直 東京的遭遇 : 六本木 2015 撮影=谷裕文/田辺康孝

大洲大作  光のシークエンス - Trans / Lines 2017

木藤富士夫 北区王子六丁目児童遊園 2015

本多大和 PLRAY 2018

 新型コロナウイルス対策で、人同士の間隔をあけることとして使われているソーシャル・ディスタンス。あまらぶアートラボ「A-Lab」では、日常の言葉として使われ始めている「ディスタンス」から、物理的な尺度だけではなく、様々な距離をテーマとしたグループ展を開催する。

 本展の参加作家は、上坂直、大洲大作、木藤富士夫、本多大和の4名。それぞれの作品から、人と人との距離をはじめ、精神的な距離や人とものとの距離、記憶のような時間との距離など、個々人があらゆる場面で遭遇する様々な「距離」について感じ取る場となる。

「距離を取るということは、相手や対象を意識することになり、その相互の関係性の距離はかえって縮まってくるのではないか」という思いをひとつに企画された本展。このような時代だからこそ、もう一度、他者との関係や大事なものとの距離などについて考える機会としたい。