EXHIBITIONS
素材―その形と心
The Material -Its Form and Spirit
南條史生によるキュレーション展「素材―その形と心 The Material -Its Form and Spirit」が、東京・表参道のgallery de kasugaで開催されている。
gallery de kasugaは、1896年創業の麻問屋を起源とする家系出身の素材研究者・春日秀之が、「サイエンス to アート」をコンセプトとして、2019年秋にオープンした複合施設。本展では、南條史生(森美術館特別顧問)をキュレーターに迎え、国内外の現代アーティスト15名が特徴のある素材から手がけた作品20余点を紹介する。
参加アーティストは、青木美歌、落合陽一、上出長右衛門窯+丸若屋、 小林且典、アンディ・ゴールズワージー、レギーネ・シューマン、ジャン・ワン、須田悦弘、照屋勇賢、内藤礼、西川勝人、宮永愛子、向山喜章、森万里子、ジェーン・リー。
ミニマルで均衡の取れた円相を描くアーティスト・森万里子の出品作《Oneness Ring》は、希少な天然鉱物の「蛍石」を原料とした工業素材・PTFEからつくられたマテリアルブランド「BLANC BIJOU」を素材にしており、その柔らかい純白の肌合いは、他に類を見ない美しさを見せる。「永遠の白」と称されるこの素材は、春日が感性価値を見出したマテリアルであり、森の手による《Oneness Ring》はアートとテクノロジーが融合した作品となっている。
このほかに会場では、ガラス、陶、木、ブロンズ、鉄、紙などを素材とした多様な作品を展示。制作に使われている素材の多くは、日本の伝統工芸においてもしばしば使われてきたもので、一部は最新のテクノロジーによって生み出されたものも含まれる。
それぞれが素材に興味をもち、その扱い方を習熟してコントロールすることで、新しい可能性を切り開くアーティストたち。本展は、新旧の素材とそのものづくりの取り組みを紹介し、素材の生み出す多様なアートの可能性を提示する。
gallery de kasugaは、1896年創業の麻問屋を起源とする家系出身の素材研究者・春日秀之が、「サイエンス to アート」をコンセプトとして、2019年秋にオープンした複合施設。本展では、南條史生(森美術館特別顧問)をキュレーターに迎え、国内外の現代アーティスト15名が特徴のある素材から手がけた作品20余点を紹介する。
参加アーティストは、青木美歌、落合陽一、上出長右衛門窯+丸若屋、 小林且典、アンディ・ゴールズワージー、レギーネ・シューマン、ジャン・ワン、須田悦弘、照屋勇賢、内藤礼、西川勝人、宮永愛子、向山喜章、森万里子、ジェーン・リー。
ミニマルで均衡の取れた円相を描くアーティスト・森万里子の出品作《Oneness Ring》は、希少な天然鉱物の「蛍石」を原料とした工業素材・PTFEからつくられたマテリアルブランド「BLANC BIJOU」を素材にしており、その柔らかい純白の肌合いは、他に類を見ない美しさを見せる。「永遠の白」と称されるこの素材は、春日が感性価値を見出したマテリアルであり、森の手による《Oneness Ring》はアートとテクノロジーが融合した作品となっている。
このほかに会場では、ガラス、陶、木、ブロンズ、鉄、紙などを素材とした多様な作品を展示。制作に使われている素材の多くは、日本の伝統工芸においてもしばしば使われてきたもので、一部は最新のテクノロジーによって生み出されたものも含まれる。
それぞれが素材に興味をもち、その扱い方を習熟してコントロールすることで、新しい可能性を切り開くアーティストたち。本展は、新旧の素材とそのものづくりの取り組みを紹介し、素材の生み出す多様なアートの可能性を提示する。