EXHIBITIONS

髙木大地「Light, colour, outlines」

2021.03.27 - 04.25

髙木大地 Moonlight 2021

 アーティスト・髙木大地の3年ぶりとなる個展「Light, colour, outlines」がKAYOKOYUKIで開催される。

 髙木は1982年岐阜県生まれ。多摩美術大学絵画学科油絵専攻を卒業後、同大学大学院美術研究科修士課程を修了し、現在は神奈川県在住。これまで、「抽象」「具象」の概念の狭間で、その度合いを変化させながら、絵画制作を続けてきた。形態表現を切り口に静物や風景を抽象化させた作品に始まり、近年ではシェイプドキャンバス状の作品や、グリッド構造を扱った作品へも積極的に展開している。

 2018年に文化庁新進芸術家海外研修制度を受け、オランダを拠点に活動した髙木。渡蘭以降は、これまでの理論や方法以上に、「視る」ことと「描く」こと、直感を頼りに描く行為に取り組んでいる。木、雨、水面、窓、月、鳥など、身の回りに存在する具体的なものからモチーフを選び、自身が実際に経験した空間や質感を、絵具と筆を様々に扱いながら一つひとつ確認し、絵画を成立させている。

 本展では、髙木の最新作を展示。作家がどのように物事をとらえ思考し、絵画に昇華しているのか、また今後どのように表現が展開されていくかについて、想像を巡らせてほしい。

 また本展にあわせ、髙木の約10年間の作品を収めた作品集『Daichi Takagi 2010-2021』を刊行。髙木の制作の根拠となるドローイングやスケッチの数々とともに、年代を追いながら、その絵画の変遷をたどることができる。