EXHIBITIONS

GROUP EXHIBITION

2021.06.04 - 06.20

Backside works. 参考画像

仲衿香 参考画像

山口真人 参考画像

小泉遼 参考画像

 SH ART PROJECTは「SH GALLERY」にギャラリー名を改め、銀座から原宿へ移転オープン。こけら落としとして、所属作家4人による「GROUP EXHIBITION」を開催する。

 本展の参加アーティストは、Backside works.、仲衿香、山口真人、小泉遼。4人のアーティストそれぞれの個性が感じられる新作を展示する。

 1980〜90年代のアニメやマンガなどサブカルチャーの影響を受けたBackside worksは、ペインティング、シルクスクリーンやジクレーなどを混合させたミクストメディア作品を制作。マンガやアニメの制作方法を彷彿とさせるタッチで、連続したセル画のなかから1コマを切り出したような瞬間的な表現が人気を博している。

 仲衿香は1994年長野県小諸市生まれ。2019年東京造形大学卒業。断片的なロゴや自然風景、身近な日常生活の事物などを視覚的な要素として絵画空間に落とし込み、抽象的な意味を可視化させた図形を再構築している。「絵具を支持体に厚塗りにのせて描くと、絵具が自分の予想を超えた動きをする瞬間があり、自分と支持体の間に『ズレ』が生じる。思い通りにならないそのズレにこそ、魅力がある」と考えている。

 山口真人は1980年東京都生まれ。90年代の渋谷系・グラフィティに影響され、グラフィックデザイナーとして活動後、2013年より本格的なアーティストとして活動。現代に生きる私たちのアイデンティティの在り方を、絵画という形態から模索し造形化する。その作品では、SNSや動画サービスサイト、AIによって生成される仮想イメージなど、実際に確認していないにも関わらず、そこにリアリティを覚える感覚を「トランスリアリティ」と名付け、虚像性と実在性の同居が現代の私たちに共通する特徴のひとつであると指摘する。

 小泉遼は1985年福島県生まれ。10年間庭師として働いたのち、2019年から本格的にアーティストとして活動を始める。自身と照らし合わせ、規則性・反復・蓄積などをコンセプトとしたアート作品を手がけている。カリグラフィーアーティストとしても広告のビジュアルやロゴのデザインなどを制作。代表作として、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の題字がある。また、ペイントチーム「RELISH」のメンバーとして、Summer Sonic、GREENROOM FESTIVALをはじめとした大型イベントや、Googleなどグローバル企業のオフィスの壁画を描くなど活動のフィールドを広げている。