EXHIBITIONS

岡本太郎現代芸術賞受賞作家 新作特別展示

野々上聡人「二人展」

2021.06.23 - 07.11

キービジュアル

本展コンセプト

野々上聡人

 岡本太郎記念館で、岡本太郎現代芸術賞受賞作家による新作特別展示、野々上聡人「二人展」が開催される。

 野々上は1984年千葉生まれ。20年に「第23回岡本太郎現代芸術賞」岡本太郎賞を受賞。絵画、ドローイング、彫刻を制作、また13年よりアニメーション作品も手がけており、「新千歳空港国際アニメーション映画祭」審査員特別賞などを受賞する。

 岡本太郎賞に選ばれた《ラブレター》は、野々上が過去10年間に制作した作品群で構成したインスタレーション。幼い頃から同じ原動力で描いてきた作家は、「スタイル、技術、に裏付けされない、『らしさ』によらない見たこともない『自然』な絵が描きたい。幸不幸を問わず、日々の小さな出来事も、日々を揺るがす大事件も、自分の絵の重要な要素で、生活とは創作のことだと思う。また創作とは日々のことだと思う」と語っている。

 本展では、太郎の作品が集う空間で新作を展示。野々上は「命以外描くもんあるか?という、『態度』が俺と太郎は似てる」としながら、生きて死んでゆく者と、生きて死んだ者の勘の産物を対峙させる。

 なお、本展と同時期に企画展「暮らしのなかの芸術」(~7月11日)を開催中。太郎が生活のなかに送り込んだ作品群を紹介し、その芸術思想に迫る。