TRILLUSION by Sprout Curation

　アートディレクターの志賀良和が運営するギャラリー、Sprout Curation（東京・神楽坂）の企画によるグループ展「TRILLUSION」がCADAN有楽町で開催される。

　参加作家は、写真、映像、インスタレーションなどのメディアを用いた作品を手がける大塚聡、主に写真を用いた作品を通して、イメージにおける表象性と展示空間のなかでの現前性の関係を問う齋木克裕、レーザーカッターや光学フィルムを使ったインダストリアル・ペインティングを実践するノリ服部の3名。

　本展のタイトル「TRILLUSION」にある「tri」は、「3つの＋イリュージョン」でもあり、「trill（さえずる）」や「兆」など多数の意味を含む。

　大塚は特殊ガラスにLEDダイオードの光源が無限にフィードバックする作品を中心に発表。齋木はパースペクティブを揺さぶるペインティングと立体作品を、ノリ服部は人気のダイクロイック・フィルムを使った幻惑的なペインティングと、それぞれ三者三様に、反射、透過、そしてパースペクティブなどをめぐる知覚の冒険を試みる。