EXHIBITIONS

野田幸江 個展「腐っていくことやここからの眺め」

2021.08.07 - 08.29

野田幸江 フィールド 2021 AFK2021 Akatsuki ART AWARD最優秀賞作品 参考作品画像

野田幸江 すべてのことがまっ平らになってゆく 2018 BIWAKOビエンナーレ2018出展 参考作品画像

 ANB Tokyoでは、野田幸江の個展「腐っていくことやここからの眺め」を開催。今年3月のARTISTS’ FAIR KYOTO 2021(AFK2021)で開催された「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021 Akatsuki ART AWARD」の最優秀賞受賞作家を紹介する。

 ARTISTS’ FAIR KYOTO(AFK)は、来場者と出展アーティストが直接コミュニケーションを取ることができる、アーティスト主導のアートフェア。アーティストの椿昇がディレクションを担当する地産地消型のスタートアップとして共感を呼び、回を重ねるごとにその規模と熱量を増してきた。4回目を迎えた今年3月の開催時には、メイン協賛企業の株式会社アカツキ支援のもと、若手アーティストの活動支援をする「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2021 Akatsuki ART AWARD」を開催。第1回の審査委員には、飯田志保子、中井康之、同財団共同代表の山峰潤也が招聘され、43組のアーティストのなかから野田幸江が最優秀賞に選ばれた。

 造園業や花屋として活動しながら作品制作を行う野田は、本展で植物や土、水を素材としながら、流動的に変化する自然を取り込んだ独自の風景を構築する。六本木の風景を見渡す一部屋のなかに、土が乾く、雨が降る、種が潤う、植物が栄える、ものが腐る、綿毛が舞う、といった現象を想起させる自然物をアトランダムに配置し、それぞれが呼応しながら見る人の想像力を駆り立てる光景をつくり出す。

 会期中の8月7日には、AFKのディレクターを務める椿昇を迎え、AFKの魅力と野田の作品に関するトークイベントを開催。本展の作品の見どころや制作背景について語ったトークの様子をYouTubeにて公開中だ。