EXHIBITIONS

花沢忍「あふれる」

花沢忍 冬の日だった 2011

花沢忍 ブラジル 2021

花沢忍 生きる 2020

 バンビナートギャラリーでは、ペインター・花沢忍の個展「あふれる」を開催する。会期は8月21日~9月5日。

 花沢は1989年神奈川県生まれ。多摩美術大学絵画学科に在籍したのち、現在は神奈川を拠点に制作・活動を続けている。主な個展に「ディティデペンデ」(2020)、「うつくしい距離」(2019)、「まわる世界」(2018)、「うつつ」(2015、いずれもBambinart Gallery)、「TWS-Emerging 2016」(トーキョーワンダーサイト渋谷)など。また「トーキョーワンダーウォール」(2015)や「第19回岡本太郎現代芸術賞展」(2016)、「TAMA VIVANT Ⅱ 2016」(2016)などに出品しており、「シェル美術賞展 2017」では、能勢陽子審査員賞を受賞した。2019年には中之条ビエンナーレに参加。No border(阿部真理亜 + 花沢忍)としてパフォーマンスと絵画を発表するなど幅広く活動している。

 バンビナートギャラリーでの新作個展は、昨年の個展に引き続きおよそ1年ぶり。変わらず描き続ける花沢の原点となる11・12年制作の未発表作品と、新作をあわせて紹介する。

「相変わらず私は絵を描いています。一瞬一瞬とまらない時間の中の、おそらく二度と会えないあふれる色線形、感情、愛おしさを逃さまい、と見続けています。それが生き続けていくことのような気がしています。どこかに行かないと絵が描けないなんてことはなく、毎日目の前にあらわれては消えていく美しさを見ていたら、描いても描いても足りないです。とかいって、決して死ぬほど描いてるわけじゃないけど、やっぱりまだ、絵を描くのが楽しいです(花沢忍)」。