EXHIBITIONS

SHIBUYAで仏教美術

―奈良国立博物館コレクションより

2022.04.09 - 05.29

薬師如来坐像 銅造 奈良時代 8世紀 奈良国立博物館蔵 画像提供=奈良国立博物館 重要文化財

如意輪観音菩薩坐像 木造 古色(現状) 平安時代(9-10世紀) 奈良国立博物館蔵 画像提供=奈良国立博物館 重要文化財

牛皮華鬘(登号) 牛皮 彩色 截金 平安時代(11世紀) 奈良国立博物館蔵 画像提供=奈良国立博物館 国宝 展示期間=4月9日~5月8日

辟邪絵 天刑星(部分) 紙本著色 平安-鎌倉時代(12世紀) 奈良国立博物館蔵 画像提供=奈良国立博物館 国宝 展示期間=4月9日~5月8日

地蔵菩薩像 絹本著色 鎌倉時代(13世紀) 奈良国立博物館蔵 画像提供=奈良国立博物館 重要文化財 展示期間=5月10日~29日

 渋谷区立松濤美術館が展覧会「SHIBUYAで仏教美術-奈良国立博物館コレクションより」を開催する。

 奈良国立博物館は1895(明治28)年、帝国奈良博物館として開館。天平文化が花開いた平城京跡に近接する東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角にあり、開館以来127年の歴史を有している。

同館はとくに仏教美術の歴史を彩る名品を数多く所蔵。仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品などの保存、調査・研究、展示を通じて、優れた仏教美術の魅力とその背景にある豊かな歴史・文化を、長きにわたり多くの人々に伝えてきた。

 本展は東京で開催する名品展として、同館の所蔵品のなかから、国宝《牛皮華鬘(ごひけまん)》や《辟邪絵(へきじゃえ)》、重要文化財《如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)》などを含む計83件を紹介する。

 遠くへの移動に不自由が生じている昨今、奈良にある名品を東京で鑑賞することで、本展覧会が訪れる人の心の癒しとなり、日本の仏教文化に対する関心を高める機会になればとしている(会期中、一部展示替えあり)。