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2024.5.7

展覧会の再体験不可能性──あるいは私の再現不可能性と展覧会鑑賞のススメ

展覧会は会期が終われば二度と再体験することはできない──この当然のように思える事実について、キュレーター・小金沢智が短いテキストを寄せてくれた。

文=小金沢智(東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース専任講師、美術館大学センター研究員)

(C) Unsplash

 ウェブ版「美術手帖」編集長の橋爪勇介さんから、「展覧会の再体験不可能性」について書いて欲しい、という依頼があり、それは、私がX(旧Twitter)にポストした以下の投稿を見たからなのだが、この投稿が、なぜか、普段の投稿に比べてずいぶんたくさんの人に見られている(見られた)。

 この一連の投稿から、「展覧会の再体験不可能性」というワードにいたり、原稿依頼までする橋爪さんがまず面白いが、これは、その前段階として、美術作家の藤野裕美子さんがポストしていた以下の内容を受けてのものである。