鈴木理策の魅力を凝縮。作品集『Water Mirror』に焦点を当てた個展が開催
写真家・鈴木理策の代表作から最新作までが収められた作品集『Water Mirror』に焦点を当てた個展が東京・渋谷のCASE TOKYOで開催される。会期は1月20日〜2月24日。
1963年和歌山県生まれの鈴木理策は、87年東京綜合写真専門学校研究科修了後、写真による創作活動を始める。98年に故郷の熊野をテーマにした初の写真集『KUMANO』を出版し、2000年には『PILES OF TIME』で第25回木村伊兵衛写真賞を受賞。06年より、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科にて教鞭を執る。
17年に刊行された鈴木の作品集『Water Mirror』には、ライフワークともいえる熊野での撮影のほか、南仏のサント・ヴィクトワール山、セザンヌのアトリエ、桜、雪の作品群に続き、水面を主題とするシリーズ「水鏡」の最新作まで、計46点を収録。本展では、この作品集に焦点を当て、オリジナルプリントの鮮やかな色調が印刷によってどのように再現されたのかを明らかにする。
会期中には、作品集『Water Mirror』のデザインを手がけたグラフィックデザイナーの田中義久と鈴木によるトークイベントも開催される。