「文字」を扱うアーティスト・清水玲の個展が開催。ギャラリー空間にインスタレーションを展開する
「文字」を用いて制作・発表を行うアーティスト・清水玲の個展が、代官山のLOKO GALLERYで開催される。本展は第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」の連携プログラムとして企画された。会期は2018年1月16日〜2月15日。
清水玲は1977年香川県生まれ、神奈川県在住。空間とその背景との関係性に着目し、「文字」を用いて制作、発表を行ってきた。近年は国内外のフィールドワークをもとに、建築・映像・テキスト・音声を扱ったインスタレーションに取り組み、「アラフドアートアニュアル」(2013、14)や「するがのくに芸術祭 富士の山ビエンナーレ」(2014、16)などに参加している。
清水は、本展で「grassroots prophet(=草の根の、名もなき預言者)」をタイトルに掲げ、現在や未来の出来事が過去に影響を与えるという「逆因果」について思索。台湾でのレジデンスをきっかけに知り合った、日本統治時の台湾で生まれた「湾生」の日本人へのインタビューに加え、「逆さ歌おばあちゃん」として知られる中田芳子とのセッションなどを取り入れた映像を中心に、2層吹き抜けのギャラリー空間を利用したインスタレーションを展開する。
本展は第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル」の地域連携プログラムとして、LOKO GALLERYが日本、イスラエルのアーティストの2つの個展をキュレーションする企画「Displace」の第1弾。第2弾としては、2018年2月17日よりイスラエル人アーティストのエイヤル・セーガルの個展が予定されている。