初公開作品が目白押し! 松本市美術館で開かれる草間彌生展の内容が明らかに
3月3日から長野県の松本市美術館で開催される「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」展。草間彌生の子供時代から現在までの作品を一挙に展示する本展の展示内容が発表された。
3月3日より松本市美術館で開催される「草間彌生 ALL ABOUT MY LOVE 私の愛のすべて」は、草間彌生の生誕の地である松本で、子供の頃から現代までの作品を展示しその半生をたどる展覧会。今回、その展示内容が明らかになった。
展覧会のはじまりは、館の入口に常設されている《幻の華》(2002)と《松本から未来へ》(2016)。そのほかにも無料観覧スペースのあちこちにバルーン作品や、水玉模様や南瓜をモチーフとしたオブジェなどが展示される予定となっている。
展覧会第1会場では、近作のインスタレーション作品からはじまり、1957年に渡米する前までの貴重な作品や、ニューヨークでブレイクのきっかけとなった無限の網シリーズやソフト・スカルプチャー、帰国後の活動の幕開けとなるコラージュなどを展示。
第2会場では、草間が2009年から手がけ、すでにその制作枚数が550枚を超えたという最新シリーズ「わが永遠の魂」から約70点を展示。このうち約半数が日本初公開作品で、なかには世界初公開となる作品も多数含まれる。そして展示の最後は、こちらも日本初公開となるミラールーム《南瓜へのつきることのない愛のすべて》(2016)で締めくくられる。
そのほかにも、草間の詩人としての側面、映像やインスタレーションなど、その芸術の多面性をうかがえる内容で展示を構成。展示予定の作品は約180点で、今までに同館で開催した草間彌生展のなかでも最大の作品数となる。
また、草間が手がけた、歌舞伎俳優の松本幸四郎ら親子三代の襲名披露興行の「祝幕」のデザインに用いられた作品のひとつ、「わが永遠の魂」シリーズの《落魄の墳墓、そして私の心の貧しさだけが全身を支配しているのだ》(2017)も、本展で日本初公開される。
本展は松本のみでの開催。街の空気感や作品の歴史とともに草間ワールドを体感することのできる、まさに集大成ともいえる展覧会となる。