世界最古のシャンパーニュ・メゾン、「見えない男」リウ・ボーリンとのコラボレーション作品を日本初公開
世界最古のシャンパーニュ・メゾンの「ルイナール」が、毎年恒例となっている「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018」でのアーティスト・コラボレーションについて発表。今年は「見えない男」のシリーズで世界的に評価される中国・北京出身のリウ・ボーリンを迎え、新作を発表する。
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世界最古のシャンパーニュ・メゾン「ルイナール」が、「見えない男」のシリーズで世界的に評価される作家、リウ・ボーリンとのコラボレーション作品を、4月14日より開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018」にて発表する。
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「KYOTOGRAPHIE」にて発表されるルイナールと現代美術作家とのコラボレーションは今回で3回目。昨年はイタリアを中心に活動する写真家のジャダ・リパ、一昨年前はオランダ人の写真家アーウィン・オラフと続いてきた。
ルイナールと美術とのつながりは強く、1896年にアール・ヌーヴォーを代表する画家であるアルフォンス・ミュシャに広告ビジュアルを依頼したことから始まり、以降現代にいたるまで世界中のアートイベントとパートナーシップを組み、アートバーゼルをはじめ年間30以上ものアートフェアに協賛。そして2000年以降は、世界中のアーティストとのコラボレーションプロジェクトを始めたという。
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今回ルイナールとコラボレーションすることになったリウ・ボーリンは、1973年中国山東省生まれで、現在は北京を拠点に活動しているアーティスト。自らの体にボディペイントを施し、背景と融合することでシルエットだけが見えるセルフポートレイトで知られ、「見えない男」とも呼ばれている。2017年はファッションブランドのモンクレールともコラボレーションをするなど、活動の場を広げている作家だ。
ボーリンは実際にシャンパーニュ地方を訪れ、10日以上の滞在のなかで8点の作品を制作。ボーリンはシャンパーニュ醸造の技術や代々受け継がれている技術にスポットをあて、そこに実在する人物の存在を分からなくすることで、働く人々と自然のつながりを際立たせている。
ボーリンはルイナールのメゾンでの体験について次のようにコメントを寄せている。
「私はチーム・ルイナールのサヴォアフェールと周囲の天然資源がシャンパーニュの醸造に見事に活用されていることを知り、強い感銘を受けました。葡萄畑から、温度も湿度もシャンパーニュ醸造に最適なものとなるよう管理されている白亜質のセラー。ルイナールのワインメーカーたちは、自然に何ら悪影響を及ぼすことなく、自然の恵みを最大限に引き出しているのです。
彼らを見て、私は彼らの仕事ぶりを今回のシリーズの中で表現したいと思いました。初めてセラーの中に入ったとき、800年以上も昔に白亜質の土壌から人間が切り出したという巨大な空間が示す迫力に圧倒されました。そこはまさに過ぎ去っていく『時』というものを感じさせ、神秘的な雰囲気を醸し出していました。」
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こうして制作された作品は、KYOTOGRAPHIEの一貫として4月14日~5月13日の期間でy gionにて日本初公開される。また、同会場では、ルイナール ルーフトップバーも期間限定オープン。作品だけではなくシャンパーニュも堪能できる。
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