インドネシアの現代アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの個展が開催。新作の大型絵画も発表
インドネシアの現代アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの日本の美術館では初の個展が金沢21世紀美術館で開催される。初期のドライポイントやドローイングから、本展のために制作された新作の大型絵画まで、約50点の作品を通して、その多面的な創作活動を紹介する。会期は2018年4月28日〜8月19日。
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アイ・チョー・クリスティンは1973年インドネシアの西ジャワ州バンドン生まれ、インドネシアでもっとも著名な現代アーティストの1人とされる。インドネシアをはじめとする東南アジアで定期的に個展を開催するいっぽうで、ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、北京などの国際展にも多数出品するなど、精力的に活動を続けている。
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版画の技法であるドライポイントを習得、テキスタイルデザイナーとしてのキャリアを経て、2000年から現代アーティストとして本格的に活動をはじめ、人間の不完全性や二面性についての深い洞察から、キリスト教の説話や精神的主題を題材に制作してきたアイ・チョー。近年のキャンバスでの絵画作品では、余白と調和のとれた、飛び散るような色彩による抽象的なイメージを通して、万物と人間の関係性を探求している。
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日本の美術館では初の個展となる本展では、アイ・チョーのおよそ20年にわたる多面的な創作活動を紹介。初期のドライポイントやドローイングから、重層的な構造を特徴とする「レイヤー絵画」とよばれる油彩画、ソフトスカルプチャーや大規模なインスタレーション、さらに本展のために制作された新作の大型絵画など約50点の作品が並ぶ。