江戸東京博物館が再オープン。
東洲斎写楽、喜多川歌麿の浮世絵を初公開のほか、イベントも開催
東京・両国の江戸東京博物館が半年のリニューアル休館を経て、2018年4月1日にリニュアルオープン。記念イベントが開催されるほか、東洲斎写楽の「市川鰕蔵の竹村定之進」、喜多川歌麿の「歌撰恋之部 物思恋」が常設展示室にて初公開されている。
東京・両国にある江戸東京博物館が、約半年のリニューアル期間を経て2018年4月1日に再オープンした。
ミュージアム・ショップ、レストランが新しくオープンしたほか、エレベーター、トイレ等の館内施設もリニューアルしたという同館。今回の再オープンに合わせ、イベント「再オープン記念WEEK『EDO→TOKYO VISION』江戸東京の歴史・文化とつながる一週間」を実施するほか、NHKスペシャル関連企画「大江戸」展の開催、常設展示室では東洲斎写楽の《市川鰕蔵の竹村定之進》、喜多川歌麿の《歌撰恋之部 物思恋》を初公開している。
「再オープン記念WEEK『EDO→TOKYO VISION』江戸東京の歴史・文化とつながる一週間」では、4月1日と7日にトークセッションやライブイベント、落語などを開催。「江戸時代から現代の東京に受け継がれてきた普遍的なものとは」、「伝統的な“もの”や“こと”を現代の暮らしに活かし、持続可能な社会を実現するためには何が必要か」を考え、「美意識」と「サステナブル」をキーワードに、異なった分野で活躍する専門家やアーティストによるクロストークやパフォーマンスを通じて、江戸からつながるいまと、これからの東京を考えるという内容だ。
NHKスペシャル関連企画「大江戸」展は、今春放送が予定されているTV番組、NHKスペシャル「シリーズ 大江戸」(全3回)の関連企画。1590年の徳川家康の入封以前は、小さな城下町だった「江戸」がいかにして政治・経済・文化の中心へと発展していったのか。「江戸の成り立ち」「江戸城の絵図」「火事と江戸」「水辺の風景」「写された風景」の5つの視点から、「大江戸」の繁栄の歴史を追い、巨大都市としての特性を見つめるという内容。
また、常設展示室内での特集展示「写楽の眼 恋する歌麿―浮世絵ベストコレクションー」では、東洲斎写楽《市川鰕蔵の竹村定之進》、喜多川歌麿《歌撰恋之部 物思恋》を初公開。《市川鰕蔵の竹村定之進》の力のこもった目の形象は、江戸東京博物館のロゴマークのデザインのもととなったものでもあり、人気を集めそうだ。
また、この再オープンに合わせてWEB動画『TOKYO Before/After』も江戸東京博物館YouTubeチャンネル内で公開している。「江戸」の文化・美意識を現在の「東京」と対比させ、そのつながりや変化を表現したという映像。こちらも合わせて注目したい。