遭遇した物を並べることで
見えてくる新たな発見とは?
宮下大輔が個展を開催
愛知県名古屋市のgallery Nが、宮下大輔の個展「exh 20180630」を開催する。日常のなかで目が合うように遭遇するモノ(物体)やコト(現象、風景)に謎と魅力と気配を感じるという宮下が、「作品」という「事実」を展示する。会期は6月30日~7月15日。
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宮下大輔は1980年広島県生まれの美術家。「Art Space HAP」(広島)、「アートスペース油亀」(岡山)、「WHITE SPACE ONE」(福岡)での個展のほか、近年はパープル―ム主宰のグループ展にも参加してきた。
これまで宮下は、生活のなかで遭遇したものをグリッド状にならべた作品や、クリップやコンセントタップを羅列したドローイングなどを発表。パソコンのディスプレイを埋め尽くすフォルダ、重なった紙コップ、広告の入っていない空白の看板といった、日常のなかで目が合うように遭遇する物体や現象、その風景から感じ取った「謎」「魅力」「気配」を並べることで、それらが存在したという事実を示し続けている。
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宮下自身は、その「謎」「魅力」「気配」を意識的に見つけようとせずに日常を過ごしているが、それらとの遭遇は発生し続ける不思議。宮下は今回の個展「exh 20180630」でも、ふだん気付かないようなモノ・コトを作品化する。実在するモノやコトを用いることで鑑賞者との共通項をつくり、個人的な妄想ではない「事実」としての「作品」を制作しようと試みる。
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