2018.7.28

ダムタイプの過去作をライブサウンドで体感。YCCが記録映像の特別上映を実施

YCC ヨコハマ創造都市センターが、アートプログラム「YCC Temporary」の第6弾として、世界的に知られるアーティスト・グループ「ダムタイプ」による過去のパフォーマンス作品《pH》(1990~95)および《S/N》(1994〜96)の記録映像の特別上映を行う。上映期間は9月7日〜9日の3日間。

ダムタイプ S/N 1994-96 Photo by Yoko Takatani

 ダムタイプは、1984年に京都市立芸術大学の学生を中心に結成されたアーティスト・グループ。設立者・古橋悌二を中心に、高谷史郎や池田亮司など、毎回参加メンバーを変化させながら、ヴィジュアル・アート、映像、音楽、ダンスなどあらゆる分野を横断するプロジェクトを国内外で発表してきた。

 今回、9月7日から9日にかけての3日間、ダムタイプによる過去のパフォーマンス作品《pH》(1990~95)および《S/N》(1994~96)の記録映像が、YCC ヨコハマ創造都市センターにて上映される。消費社会をテーマとした《pH》は、90年に初演され、ダムタイプが世界に広く知られるきっかけとなった作品であり、また、《S/N》(1994~96)も、人種、国籍、性など、社会が直面している問題に切り込んだダムタイプの代表作の一つだ。

 《S/N》の上映では、公演当時に作品の音楽を担当していた山中透によるライブサウンド・オペレーション(=記録映像とライブ音源を同調させての上映)を実施。日本国内のみならず、世界的な影響を及ぼしたダムタイプのパフォーマンスの記録映像を、よりリアルに体感できる機会となる。

 なお、9月8日の《S/N》上映後には、高谷史郎をはじめとするダムタイプメンバーに加え、《S/N》公演時の神奈川芸術フェスティバル(1994)のプロデューサーを務めた佐藤まいみをゲストに迎えたトークイベントも開催される。合わせてチェックしたい。