清川あさみ「千年後の百人一首」原画展が、京都・両足院で開催決定。 紅葉の中で感じる、現代版『百人一首』の世界
アーティストの清川あさみと詩人、最果タヒが百人一首をテーマにタッグを組み、話題となった書籍『千年後の百人一首』。その原画で構成される清川あさみの個展「『千年後の百人一首』原画展−糸で紡ぐ、歌人のこころ−」が、京都・両足院建仁寺山内で開催される。会期は11月21日〜12月10日。
写真に刺繍を施す手法を用いた作品で知られる、清川あさみ。2017年に最果タヒとタッグを組んで刊行した『千年後の百人一首』は、大きな話題を呼んだ。千年前の和歌を、現代のものとして鮮やかに蘇らせた本作には、最果が一首一首を現代語訳して執筆した新作詩と、清川が布と糸とビーズを用いて描き下ろした情景が掲載されている。
そんな『千年後の百人一首』の原画展は、京都・両足院の建仁寺山内で開催。清川は展覧会によせて、「秋の両足院という場で、庭の紅葉や匂い、歌人たちの気配とともに、この時代に生きている事を肌で感じながら『千年後の百人一首』の世界を楽しんでいただけたら幸いです」とコメント。朗読を女優の南果歩が担当。華やかさと静寂の入り交じる紅葉の京都で、現代版『百人一首』の情景を堪能したい。
また、展覧会の開催に合わせ、『清川あさみ 百人一首かるた』、最果タヒのエッセイ集『百人一首という感情』(それぞれリトルモア刊)の刊行が予定されている。