馬は、神様がつくった傑作。猪熊弦一郎が「馬」と「女性」を描いた作品が集まる展覧会が馬の博物館で開催へ
生涯にわたって画業を貫き、身近なものから人の顔、動物、都市、宇宙まで、様々なモチーフを描いた猪熊弦一郎。そんな猪熊がとりわけ好んでいたモチーフである馬と女性にフォーカスした展覧会「猪熊弦一郎展 馬と女性たち」が横浜・馬の博物館で開催される。会期は10月6日〜12月2日。
猪熊弦一郎は1902年香川県生まれ。東京美術学校で藤島武二に師事し、その後フランス、ニューヨーク、東京、ハワイを拠点に絵画を制作。晩年は、抽象と具象の枠組みを超えた独自の画境に到達し、JR上野駅の大壁画《自由》や三越百貨店の包装紙デザインでも知られる。
身近なものから人の顔、動物、都市、宇宙まで、様々なモチーフを描いた猪熊。その猪熊が「神様がつくられた作品の中でも傑作の中の傑作」と述べたのが「馬」、そして「あんなに完全にバランスをもった美しい立体はない」と語ったのが「女性」だった。そして、そのふたつのモチーフはしばしば組み合わせて描かれた。
本展は、初期の写実絵画から晩年の自由なスタイルまで、馬と女性がモチーフの作品約90点を展示。ダイナミックに変貌する作品とともに、馬と女性たちが織り成す色とかたちの世界を堪能したい。