異なる場所同士をそっと結びつける手つき。今村遼佑の個展がeN artsで開催
国内外でグループ展や個展を行ってきた今村遼佑の個展「そこで、そこでない場所を」が、京都のeN artsで開催される。会期は11月2日〜30日。
![](https://bt.imgix.net/magazine/18633/main/1539338866215_328fa66dbafda529f8b8794c9dd79d2c.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=0,292,5616,3159&v=7)
今村遼佑は1982年京都府生まれ、2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。主な受賞歴に、「第5回 Shiseido art egg賞」(2011)、「六甲ミーツアーツ公募大賞」(2012)などがある。
今年1月には、アートラボあいちで「雪は積もるか、消えるか」(アートラボあいち、愛知)および「くちなしとジャスミンのあいだで」(Botão Gallery、愛知)の2つの個展を開催するなど、積極的に発表を行ってきた。
日常の生活のなかでの記憶や感覚をベースに、音や光などの現象を用いたインスタレーションや映像作品を制作してきた今村。今回の個展「そこで、そこでない場所を」でも、自身の少し前の記憶をもとに制作を行うという。
今村はステイトメントで「ある特定の場所に置かれるその何かを目の前にしながら、どうやればそこにある、あるいはそこにはない、それぞれの場所を繋げていくことができるのかを考えている」と書く。異なる場所や記憶が結びつく、静かで緊張感ある展示空間を目撃したい。