「ロエベ財団 クラフトプライズ 2025」ファイナリスト発表。日本から5名がノミネート
ロエベ財団が2016年より行っている「ロエベ財団 クラフトプライズ」。その第8回のファイナリスト30名が発表された。日本からは昨年に続き、国別最多となる5名のファイナリストが選出されている。
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現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術性、革新性を称えるために、ロエベのクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンが発案し、2016年にロエベ財団によって創設された「ロエベ財団 クラフトプライズ」。その第8回のファイナリスト30名が発表された。
今年は133の国と地域から昨年を超える4600点以上の応募があり、11名の選考委員によってファイナリストが選出された。日本からの選出は昨年に続き国別最多となる5名。青木邦眞、麻生あかり、近岡令、石黒幹朗、田口史樹が選ばれた。
ロエベ財団クラフトプライズの選考委員長であるアナチュ・サバルベアスコアは、選考プロセスについて以下のコメントを寄せている。「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025は、アーティストが伝統をどのように再解釈し、現代的に発展させているかを引き続き探求しています。エキシビションでは、卓越したクラフトマンシップを紹介するとともに、職人たちが貴重な素材から身近な素材まで幅広く用い、伝統的な手仕事の道具や最先端技術を駆使しながら、異なる文化や歴史を背景にもつクラフトが交わり、新たな現代文化が形作られてゆく様子を伝えます」。
ファイナリストの作品は、マドリードのティッセン=ボルネミッサ国立美術館で5月30日〜6月29日まで展示され、受賞者が決定。受賞者には5万ユーロが授与される。
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